人生の師 その34 (仕入れ過ぎたのかい) | 吹けば飛ぶよな家具屋のおやじ

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平成20年、1月29日。

完全閉店セールの準備の仕入れに店長と九州へ飛ぶ。


仕入れの師、K社長直伝の仕入れである。

したがって従来の当店の仕入れを知っているメーカーなど

びっくりするところもあった。

中にはK社長並の仕入れをするんですねえという人もいた。


何しろ、たくさん仕入れなければたくさん売れないというのが

K社長直伝の仕入れ方法である。

勿論山本先生など、11トンのトラック30台から50台仕入れてこい

と言っていたからお意気込みが違っていたのである。


だが、S家具へ行った時だった。

いきなり役員室へどうぞとなった。

決算書を見た銀行あがりの役員が、流動比率が

悪すぎることを指摘、説明を求められた。


前にもブログで書いたように、私は輝次先生の指導で、

改善策を持っていた。

そこで説明するとともに、現金払いに移行することで

了解してもらったが、

すでに2時間もたってしまい、大いに買ってくれと言われた時には

次のS工芸の社長との約束時間が来ていた。


やむなく15分ほど仕入れをしてS家具で11トン5台分予定が

1台分にも満たないもので終わった。

後で担当者が飛行機で当店へすっ飛んできたものであった。

S家具はこのようにしているので大きな焦げ付きがないのである。

腹も立ったが、良き思い出である。


さて、帰ってから集計したところ、物流会社には15000才くらい

と言っていたのが、倍の30000才くらいになってしまった。

まだ地場問屋の仕入れも残っていた。

仕入れ過ぎたのかい、と思った。


だが、K社長の情報網は張り巡らされていて、

よく仕入れたようだと言ってもらった。


物流会社から悲鳴が聞こえて来た。

なんとか早く引き取ってください。

そこで、S工芸様紹介の物流会社を

増やすこととなった。


てんやわんやの完全閉店セールまであと一カ月。

いよいよ、A品家具店の過去と決別する時がやってきたのである。

まったく違う業態であると認識してB家具アウトレットに

移行しなければならないのである。