愛は君の祷りの姿に、似ているかもしれない。 | IORI handmade 旅と絵

IORI handmade 旅と絵

美大院卒→フィレンツェ留学→世界一周→結婚→出産→子育て 旅の絵を描いています。InstagramとYou TubeチャンネルもIORI handmadeです。
女1人で世界一周をして50ヵ国以上周りました。今は家族でバックパッカー。

雨のち曇り。
 























2016,1,12

テロによるものと思われる爆破があったブルーモスクとアヤソフィアです。

現状、容疑者は5人拘束されてます。死者10人のほとんどが観光客だったそうです。

写真は翌日13日。

街はいつもと変わらず賑やかで、もう何も封鎖はされていません。相変わらず観光客は多いです。

あんまりこんなことに遭遇する瞬間なんか人生、そうそうないと思うので、現場付近にいた旅行者としての率直な感想を残しておきます。

【メディアによる洗脳】

上京して初めて‟地震”を経験したとき、私は電車の中にいました。小さな揺れでしたが心臓がバクバクして、ずっと怖かったのを覚えています。

でも乗客は普通に携帯をいじってるし、学生はおしゃべりを止める様子もなく、サラリーマンは爆睡。

その時の人々の反応と今回のトルコ人たち、一体何が違うのか私にはわかりませんでした。

地震慣れしている日本人と、テロ慣れしているトルコ人は同じだという話です。

同じような話をもう1つ。

やっぱトルコって危ないよねーなんて話をしたら
「日本だっていつミサイルが飛んでくるかわからないから、それと同じだよ。」
と言われ
「ああ、そうか。」
と納得する自分がいました。

そういうことを言い出したら、日本だって呑気に観光できませんし、決して安全な国ではないのです。

実際、安全かどうかを示す日本地図は国際的には白ではなく、黄色で塗りつぶされています。黄色は安全ではない国という意味です。
何故かというと、いつ地震が起こるかわからないからです。

前に韓国に行ったときも、現地人に北朝鮮のミサイルについて聞いたら
「怖い?なんで?韓国ではこれが日常だから「またかー」って感じですよ。」
って言われたことを思い出しました。

こういうことを考えると今の世の中、恐怖心を育てるのは9割がテレビとネットなんだなーと思いました。

3.11の時も私は日本にいなかったので、海の向こうから情報を得るしかできませんでした。

ただ、そこに頼りきってすべてを知った気になるのは良くないと思いました。

思い切って1つ、残念な真実を明かします。
今回の現場でテレビ局がやらせをしている場面に遭遇しました。
悲しい感じで事故現場に花を添えるよう、その辺の人に指示しているのです。中には少し笑ってる人もいました。

メディアなんて所詮こんなもんなのかなーってね。それを真実だと思って、世界中の人々が嘆くわけで。

悲しい事件が起こったことは事実ですが、メディアの‟あおり”が人々に過度な悲しみや怒りを植え付けているのなら、それはもはや‟情報”とは言えないような気がしたんです。

それは洗脳や誘導です。伝え方を誤ればまた戦争が起きます。

「テレビやネットの情報だけで、知った気になってはいけない。」

というのは私が今回の事件で実際に体感し得た教訓です。

ですが私がここに書いていることだって、皆様にとっては単なる‟ネットの情報”になるわけですから。

どうか、いち個人の日記を鵜呑みにしないで頂きたいのです。