食べたものを除いた日記を書こうとすると

題材が本とか絵とかになって

内容が偏りすぎて辛いのですが

まあ仕方ないのでそのまま失礼します。

 

 

 

 

 

多分、私が初めて読んだちゃんとした文学は

ツルゲーネフの「初恋」でしたが

 

 

 

 

 

 

薄いし、装丁もほんわかしていて

なんかいい話なのかなーと思っていたら

びっくり仰天する内容で

当時少女だった私は大変ショックを受けたのですが

 

 

 

 

どんな文豪の作品であっても

適正な年齢に読まないと

主題とか伝えたいこととか時代背景とか

作家の人生とか何も掴めずに

 

ただショッキングな内容だけ

記憶に残ってしまうイメージがあって

ちゃんと読めるようになってから読むのがベストかなと思うのです。

 

 

 

 

 

そんなふうにロシア文学に触れてしまった私ですが

最近はトルストイの「アンナ・カレーニナ」を1日1章ずつ読んでいます。

こちらは世の中の文学の教科書とも言われている一冊。

 

 

読むのは遅いんだけどしっかり読みたいので

ノートにまとめながら読んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

紙の本で読んでたら書き込むのですが

最近はKindleで読むことが多く

紙に文字を書く時間もまた癒されます。

 

 

 

本書は上中下巻あり

登場人物も多く、

どれくらい登場するかというとこれくらい。

 

 

 

 

 

 

ちなみに現状では6章ですが、

まだオブロンスキーの家庭のお話が続いており

主人公のアンナとヴロンスキーの話は始まっておりません。笑

 

 

 

 

 

ただ、登場人物の背景とか心情が

かなり細かく描写され

さらにそこに社会情勢や政治思想、法律、

ロシア正教や、フランス革命の影響、貴族と農民など

あらゆる情報が交差されるので

 

 

本当に芸術作品だなと思いながら読むことができます。

 

そう考えると、今私は少しトルストイが読めるようになったのかもと思っています。

 

 

このようないろんな立場の人の気持ちを教えてくれる作品は

後世になっても残るべきだし

やっぱり共感能力を高める唯一の方法が読書なのではないかと思います。

 

 

 

 

アンナ・カレーニナのお話は

オブロンスキー家の使用人のひとりで子供の家庭教師だったフランス人女性と不倫し

それが妻のドリイに発覚し夫婦喧嘩して3日目からお話が始まりますが

 

 

 

旦那は、妻が怒っているのは不倫した自分のことが憎いからだと思っています。

一方で妻は、旦那を愛するということになんだか慣れてしまっており、どちらかといえば旦那に哀れまれていることに対して怒りの気持ちを持っています。

 

なんの力もないく、子育てに疲れた妻が怒っていて、哀れで気の毒だと

心の底で思わていることに対して根本的に腹が立っているのですが

 

 

これは現実の社会であってもなかなか男性が気付きにくい感情だと思います。

 

旦那は妻が怒ってる理由をざっくり解釈する生き物だなって改めて思いますし、

逆にこの様に言語化されていると相手は何が嫌なのか幅をもって考えることができると思います。

 

 

相手の立場になって考えることは

当事者だと大変難しいものですが

 

 

小説で他人事として読み

そして人生で今後体験するかもしれない様々な状況や感情を疑似体験することで

先回りしていろんな人の気持ちを考える練習ができるのです。

 

 

いつか当事者になった時に

いろんなパターンを考えられるようになるのだと思います。

 

 

6章までの話では夫婦喧嘩の話がメインですが

他にも使用人の気持ちもあれば子供の気持ちもあり、

旦那も仕事場では賢く相手を寛大に受け入れ仕事をしていく様が描かれ

 

 

こういう性格の人ってこんなところがあるんだ

こういう性格の人はこういう発言をするのか

こういうタイプの人はこういう感じで逃げるのかとか

 

ほんとに全ての文章に学びがあります。

 

 

イラストやのトルストイが可愛かったので。

 

 

 

 

ロシアでは、ロシア語と文学の授業が別れているそうで

だよね〜って思いました。

(YouTubeでロシア人がロシア文学について語っているのを検索して見た)

 

 

 

ロシア文学は長編がとても多いし

ロシア語自体も大変なので別だそう。

 

 

日本も文学だけ独立させたらいいのにな。

 

ただ、日本の文学に登場する女性は

口数が少なくて

気持ちもわかりにくい場合が多いように思いますが

 

世界の文学の方が女性の気持ちを理解しやすいように感じています。

 

 

 

 

今後もコツコツと読み進めていきたいと思います📕