「帰らぬ人 | ニコニコノコノコ

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銅版画とアート、街で見つけた面白いコト、猫、占い、夢日記など、愛とクリティックに満ちた個人のブログ。

先日、母が亡くなりました。
現在、私が遺骨の番人をしております。

12月になって、母の住まいの整理をすべく、
足しげく母の家に通っていますが、
部屋に本人が居ないということの
なんともいえない喪失感が、
じわりじわりと感じられて、
妙な違和感を強く感じております。

母は持病を抱えており、
頻繁に入退院を繰り返していたので、
時々、今のように家を空けることがありました。

本人不在の部屋の雰囲気に、
「今、入院してるからいないのだ」という
その時と変わらないような状況と
勘違いしてしまいそうになります。

しかし、もう帰ってはこない。

母が退院してくることは、もうないし、
この部屋でご飯を食べたり、
お風呂に入ったり、爪を切ったりも
しないのです。

死者のことを「帰らぬ人」と
表現した人の気持ちがとてもよくわかりました。

もしかして帰ってくるんじゃないかと、
バカみたいにふと思ってしまう瞬間に、
もう帰ってこないということを痛感します。

「帰らぬ人」という言葉の深さに、
初めて気が付きました。

母が食べようと思っていた冷蔵庫の食材を
母の居ない部屋で一人で食べていると、
食べることが大好きだった母が、
もう何も食べたり飲んだりすることはないのだなぁ、
と、さびしく感じられます。