去年、一昨年と、
抽象を中心に作品を出していましたが、
今年はカリカリとニードルで描いた、
エッチング中心の作品を出します。
ディープエッチングで
腐食に頼りすぎた制作を続けていたせいか、
本来のニードルで描くエッチング作品に、
どうもパワーがなくなっていたことに、
最近、気づきました。
もともと、線を描くことが目的で始めた銅版画。
しかし、下絵を描いて銅板に転写して腐食して…
という手間のかかる行程と、ちょっとしたことで
失敗になってしまうリスクの高さから、
線を描く事に対して慎重になりすぎてしまっていたかも。
そんなわけで、線にパワーを宿すべく、
今回は魂をこめたつもりです。
4~5点を展示しますが、
作品に脈絡がないのは、
私の特性。
常に同じ画題で、同じ手法で作り続ければ、
見る人にとってわかりやすいし、
受け入れられやすい。
私の場合は、わかりにくいし、
受け入れられにくい、と思います。
つい、わかりやすいようにするには、
受け入れられやすいようにするには、
と考えてしまうことも、しばしばありますが、
そもそも、人にわかりやすいために、
受け入れてもらうために作ってないから、
これを追究しはじめると、本末転倒で、
余計に混乱します。
なので、わからない人はわからないでいいです。
変に「わかるわかる~~」と言われると、
薄気味悪いですね。
芸術作品だと思って見ると、
「むむむ?」
となるかもしれません。
むしろ、グラフィック作品と思って
見ていただきたいと思います。
これも最近気づいたんですが、
私は作家というよりは、やはりデザイナー系の
脳みそを持っているようです。