秋は展覧会三昧 | ニコニコノコノコ

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銅版画とアート、街で見つけた面白いコト、猫、占い、夢日記など、愛とクリティックに満ちた個人のブログ。

秋を狙ってくるアーチストは多い。

片山高志
日常の中で、日々街を歩く中、
感じる様々なちょっとしたことを、
アイロニックに表現してる作品の展覧会だった。
シリーズ的な展開であったが、季節など、
からんでくると、また面白いのかもね。
個人的には作家の根っこの部分に共感出来た気がする。
ネガティブなようでありながら、
くぐもった笑いを引き起こしてくれるあたり、面白い。

安藤菜穂子
アトリエで一緒に制作しているのだが、
初めて見る作品が多かった気がする。
以前の展覧会も見たのだが、一貫した作風が、
圧倒的な感じをかもしだしている。
彼女の作品に感じるのは、非常に「個人的」な
感覚であるということ。
訪ねた日に、話した時、個展などで、
自分の想いみたいなのを冊子にしている人について
「ややウザイ」と言っていたのが面白かった。
たしかに、あれこれ講釈されては、ウザイかもしれない。

しかし作家というスタンスに立つと、
どうしても社会性と個人主義のはざまに立たされる。
それを作品だけで乗り越えて行くのは、
けっこう大変なんじゃないかな、などと思いつつ、
やはり一貫した作風の存在感には、
敬服いたす次第。

と、まぁ、上記2個展ともすでに
終わってしまったので感想のみ。

個人の世界を表現した個展としては、秀逸だったのが、
鴻池朋子
インタートラベラー 神話と遊ぶ人
でした。

最近見た中では、
これほど個人のパッションを感じる展示はなかった
と言えるくらいのものでした。

会場になってるオペラシティーのギャラリーが、
スペースがあるので、
スケール感のあるインスタレーションが実現している。
ひとつづつテーマのある部屋をめぐっていくのだが、
お得意の鏡を使った展示の部屋では、
思わず眩惑されてしまった。

自分の立ち位置がわからなくなるような
浮遊感覚を味わったのは、20代の頃に、
フロリダのエプコットセンターで、
宇宙空間に放り出されて以来のことだ。

エンターテイメントとしても、計算されている。
「メディア」と作品が調和して、
人に語りかける感覚を、上手にコーディネート
している展覧会で、予想以上に面白かった。

現代美術ってのは、ただ表現してれば
いいてもんじゃなくなってきている。
メデイアという要素をいかに
手中におさめるか、これは大事だ。

逆にメデイアに手中におさめられてしまった
アーチストも少なくない。
とまぁ、毒舌はここでとめておこう。

9/27まで開催しているので、
是非、足を運んで欲しい展覧会だ。