エモーショナル・ドローイング | ニコニコノコノコ

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東京国立近代美術館で開催されている
「エモーショナル・ドローイング」に行ってきました。
この企画の目玉は、
奈良美智さんのドローイングであることは、
おそらく誰の目にも明らかなのではないかと…。

奈良美智さんという牽引力があってこその展覧会だな、
と思いました。
面白いです。
奈良美智さんのドローイングは、とても魅力ありますね。

他にも、初めて見る作家ばかりでしたが、
面白いと思わせる作品がありました。

中でも、木炭で描いた絵をアニメーションにしている
辻直之さんの2作品は、とても印象に残りました。
ツボです。

最初に短いアニメーションを立ち見して、
次も短いだろうと見ていたら、18分もあったのですね。
途中で座りました。

床に差布団があるだけなので、座りたくなかったのですが、
さすがに疲れてきました。

座ったら、わりとすぐに終わったのが、なんですが。

映像がけっこう多かったですが、同じイメージが
ただただループする環境BGVみたいなのは、退屈でした。

それと、美術館にちょっと文句言いたくなるような
映像展示もあり、これは、見ていられないので、
すぐに退場しました。

なぜならば、プロジェクターの光源が
スクリーンの手前にあるガラスに、
もろに反射していて目を打つのです。

どの位置に座っても
その光源の激しい光を見なければならず、
こんなに目に悪いもの見ていられるか!むっと。

ガラスのスクリーンの反対側の白い壁にも
映像が映るので、しばらくは、みなさんと反対を向いて
壁で作品を見たくらいです。
ボケボケだけど。
これは美術館ももうちょっと考えてほしかったな。

作品の話に戻りますが、悪魔に憑かれたような展示部屋が
あり、キリスト教徒ならおぞましがるだろうな、と、
思われるドローイングがこれでもか!と貼られていました。
作品としては面白いなぁ、と。

他にも、いろいろ楽しめましたが、なにしろ、
ラフなドローイングとか、楽書きみたいなものが多く、
本当に、これはラクガキだね、というものもあり、
そこに敬意を表する必要が果たしてあるのか?
と思えるようなものまで、うやうやしく展示してるのには、
いささか疑問を感じる。

展示した者勝ちか?と。

自分も絵を描く人間だから、
そういうドローイングをする機会はいくらでもある。
でも、捨てたりします。

思いつきだったり、アイディアの段階とか、
ラクガキだったりとか、
個展をやるにしても、それは展示の対象ではないし、
ゴミにすることが多かったりしますが、
こういう展示をみていると、
とっておいた方がいいのかな、なんて変な気にもなります。

有名な作家ともなれば、
それこそノートの切れ端だって、
重厚な額に入れられ美術館や博物館に飾られます。

そんな心配は、
有名になった人の特権かもしれませんが、
名前もしらない人のラクガキを
お金を払って見ていると思うと、
なんか、腑に落ちない気もしてきます。

だからでしょう、冒頭で述べたように、
この展覧会は奈良美智さんが目玉で、
他のパワフルな何点かをのぞけば、
あとは「埋草(うめくさ)」だったのではないか、
なんて思えたりもしてくるってもんで…。

近代美術館は、展示スペースも広いですからね。

ドローイングというわりには、
こりゃ一生懸命作ったな、と思われるものもあって、
そういうのは、逆にピンと来なかったな。

ま、個人的な見解です。


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