犬を救いました。ショップの店頭に置いてあるフリー情報誌のラックに、
小さい犬がつながれていたところ、もっと小さい犬が通りかかり、
つながれているワンちゃんは、その犬に近寄ろうとして、ラックに
くくりつけてあるリードを引っぱって…
そこまでは、なんとも微笑ましい光景だったのだが、
ワンちゃんの引っぱる力が強くて、
人の背丈ほどもあるラックが
ユラ~っと前に倒れてくるではありませんか!
犬ですからね、そんなことはおかまいなしですよ。
数秒後に起こる惨劇が頭に浮かぶ一瞬。
ラックの金属パイプが直撃して、犬は悲鳴をあげて骨折、または死ぬかも、
すごいですねー、次の瞬間、私、ラックにダイブしていました。
犬を直撃しない方向にラックを倒したのであります。
そのあたりにフリーペーパーとかラックの部品が
しっちゃかめっちゃかに散らばりましたが、
犬は無事だった。あー、よかった。
すぐに店に入り店員さんに犬の飼い主を呼んでもらい事情を説明。
「犬のひっぱる力が強いからもっとしっかりしたものにくくりつけないと!」
と飼い主の男性に説教をする私。説教は忘れない(笑)。
こういう時にもおだやかに微笑みながら、というのが
「できた人間」なんだろうけど、
多分、すごい怖い顔して怒っていたと思う。
ダイブの直後だし。
その後、犬とラックを適切な状態にしたあと、
飼い主さんが店内で今日の獲物を物色している私に
「だいじょうぶでしたか?」と言いにきてくれた。
多少打ったな、というくらいだったので、
「だいじょうぶです」と応えた。
しかし、店を出て、10分くらいしてから、
小指をつきゆびしているのに気がついた。
つきゆびなんて、何年ぶりだろう。
骨折じゃなさそうなのでホッとする。
骨折は、どんなに小さな骨でも、折れると厄介だ。
というわけで、帰り道々、
線路に落ちた人を助けて亡くなった学生のことなど思い出し、
とっさの行動について考察してみた。
瞬間的に行動させる動機とは、
「その惨劇を自分は見たくない!」という強い欲求だったと思う。
結果的に、犬を救ったが、本質的には自分のための行動でもあったわけだ。
なるほど。
「情けは人のためならず」という言葉も、思っていたより深いかも。
今回は「情けは犬のためならず」だったけどね。
あー、でも線路とかになると、さすがに足がすくんでしまうかも。
ラックぐらいなら「なんとかできる」と思うから行動できた気がする。
まぁ、犬の惨劇を見なくて済んだし、自分もたいして怪我しなかったし、
幸いでござった。
また、このワンちゃんが、
ラックが派手に倒れておびえているだろうと思ったら、
ぜんぜんおびえてなくて図太いのであった。

アトリエ犬なんて、人がたくさん集まっただけでガタガタ震えるのになぁ。
そういうのとは違うんだろうか?
犬の飼い主さんは、外出先で犬をつなぐ時は、よく考えて、
安全なつなぎかたをしてくださいね!
っと。