- 以前見たことのある作品だったが、再度見る機会を得た。
- ガタカ
- ¥2,030
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SFは好きである。
それも社会派SFが大好き。
ゆえにこの作品は好きな話である。
社会派というのは、その社会がいかにして成り立っているかが
徹底的に検証された上で描かれているような作品を指す。
例えば、未来の話であっても「バイオハザード」なんかは社会派には入らない。
「この話をやるには未来の方が都合が良い」という動機でSFになっているものは
あまり面白くないものである。
面白いSFというのは、今現在の不安感や危機感をベースにして、
このまま未来になったらこんな感じかも…という時間的な継続感がないと
リアリティをもって迫ってこない。
あまりに現状の社会と乖離していては、面白いSFにならない、と私は思う。
例えば社会はものすごく進化して現在とはかけはなれているけど、
人間の性癖みたいなものは、今も未来も変わらない、なんて~演出が粋だ。
「ガタカ」では、ジュード・ロウの役が切ない。
この作品は始終なんだか切ない音楽が流れて、あまり心休まることがない。
しかし、非常に良い作品であると私は思う。
私にとってSFと眠っているときの夢の印象はよく似ている。
だからだろうか、SFに強く反応することがある。
SFが先か、夢が先か、けっこう自分的には問題だったこともあった。
吸いこんだ空気に、その匂いに、ふっと記憶を刺激されて、でも何が反応しているのか
しばし戸惑うようなときがある。
SFには、そういう遥かな過去を刺激するような何かがある。
未来のはずなのに、なぜか記憶の底をさぐられるという…。
SFとは、サイエンス・フィクション…あぁ、フィクションと思えば、
納得はいくのだが、襲ってくる感覚に説明がつかない。
それがフィクションか…?