本日は刷りを2枚。充実。
今年はお盆もアトリエが営業している。
けっこう制作にくる人が多くて、
アトリエの先生は「みんな墓参りには行かないのね~」と笑う。
自分の作品をいかに仕上げるかに意識を集中させる。
アトリエで作業する時間は自分が生きている時間だなぁと思える。
実際は、アトリエでは時間があっという間に過ぎるので、
そんな実感は帰りの道や電車の中でしみじみかみ締めるのだ。
私は美術大学を出たのだが、芸術学科であったので、
実際に制作の授業はあまり体験していない。
本当なら美大のグラフィック科に通いたかったのだが、
当時は、家が事業に失敗して貧乏どん底だったので、
金のかかる美大は選択肢からあえてはずしていたのだった。
受験の数ヶ月前まで、いわゆる普通の良い大学を目指していたんだけど、
そんな大学に行っても、面白くなかろうと心変わり。頭もついていけないし。
やっぱり美大に行きたい!と思ったのが9月。
とりあえず美大にに入学&卒業できたのは、かなりラッキーだった。
倍率が高かったし、落ちたら潔く就職するつもりだった。
グラフィックとかだったら、金が必要すぎてドロップアウトしていたかもしれない。
でも芸術学科って、制作に費用がかからないのでなんとかなった。
ただ、学内の施設を10%くらいしか使えないような不満はあったな。
社会に出てからは、いかに仕事するかに集中する生き方。
殺伐とした生き方だったかもしれない。今思うと。
いまさらながら、私は「あの時やりたかったこと」に挑戦している。
人生には番狂わせがたくさんある。
「あの時出来なかったこと」も、いつか出来る日がくるのである。今のように。
年齢はあべこべになっているけど、大人のように悩んでいた学生時代、
そして学生のように制作に専念する今。
そうやって人生の幸・不幸はテキトーに相殺される気がする。
版画の刷り方にいろいろな技法があるように、
生き方や人生のありかたにも、いろいろなカタチがあるのだと思う。
とりあえず、今、とても楽しい。
いいことだな、としみじみ思う。
