私のおすすめする一冊

プレイバック

海外小説を敬遠している方の中には訳文が肌に合わないという理由があるかもしれません。

レイモンド・チャンドラーの「プレイバック」

清水俊二さんの訳に続き村上春樹さんも訳されています。

何か違いがあるのか二冊を読み比べてみました。

 

清水俊二さんは1906年生まれ

映画字幕の他アガサ・クリスティーやレイモンド・チャンドラーなど多くの海外小説を翻訳されています。

プレイバック

私立探偵のフィリップが依頼されたのはある女性を尾行し、落ち着き先を報告せよ。というものだった。

女性を恐喝する男性も現れマーロウは依頼を越え女性との関わりをもつことに。

1977年発行の清水訳でも古さを感じることはなく読みやすい印象でした。

中でも有名な台詞があるのですが二人の訳は違っています。

村上版ではあとがきに生島次郎さんや清水俊二さん、矢作俊彦さんの訳との比較がのっています。

どれががしっくりくるかは読者次第。

ちなみに自分が気になった単語。清水訳ではうずまききパンになっていたところが村上訳では菓子パンに。

村上訳ではミックス・ドリンクとなっていたところが清水訳では飲物となっていました。

こんな違いを楽しむのも読み比べの醍醐味です。

 

 

 

 

 

 

 

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