神様のボート
江國香織さんの本を読むと出てくる食べ物に無性に引き付けられる。
「神様のボート」の葉子は煙草とコーヒーとチョコレートで栄養を取っていると言っていて一番好きなのは赤い箱のリンツらしい。
ある日姿を消してしまった夫に会うため定住せず引っ越しを繰り返す葉子と成長するにつれ次第に一つの土地で着実な生活を営みたくなる娘の草子の日々を描いた作品。
俄然赤い箱のリンツが食べたくなってしまった。
いくつもの週末
江國さんが夫との生活を描いたエッセイ。
よその女という項目では江國さんのチョコレート観が描かれている。
夫と結婚するとき約束してもらったことによその女にチョコレートをあげないというのがあるという。
江國さん自身が大のチョコレート好きで、昔からチョコレートは男が女に贈るものだと思っているそうで男の人にチョコレートをあげたことは一度もないらしい。
夫はときどきチョコレートを買ってきてくれ、江國さんの好きなのはリンツやデメルの銀色の箱に入ったSWISS THINSやピンク色のまるい小さな箱に入ったマーガレットだそう。
男性にチョコレートを贈り、義理チョコなんて言葉もある日本のバレンタインとはそぐわないかもしれませんがそんな高級チョコレートを誕生日やちょっとしたプレゼントにもらえるなんて羨ましい。


