ソラニン
浅野いにおという漫画家がいます。
彼が売れ始める少し前に、とても好きになった作品があります。
タイトルは「ソラニン」。
ソラニンというのはジャガイモの表皮などに含まれる成分で
毒性があります。
物語は同棲をしている若いカップルの何気ない日常。
1巻の終わりの出来事を期に、大きく蛇行を始め、
大きく加速度を増していきます。
とにかく最後まで一気に読ませる力がある作品です。
紙面からライブの歌声が聴こえてくる感覚。
見慣れた町の風景がとても美しいこと。
一言の裏にある言い尽くせない気持ち。
浅野いにおの描写は非常に巧みです。
今時の若者は…なんて言葉はいつの時代に
なっても聞こえてくるものです。
でも、今時の若者がこれだけ瑞々しい感性を
持っているなら素敵なことだと思います。
若者がどんな風に社会の中でもがいているか、
どんなことを大切にしているのか、
そんなことが見えてくる作品です。
PS,宮崎あおい、高良健吾主演で映画化されるそうです。なるほど。

