緑と鰻と蛍と
私はことのほか電車に乗っている時間が好きで
あえて鈍行、いわゆる各駅停車に乗り込んで
ゆるりとした時間の過ぎるのを楽しむことがあります。
今日は知人との約束があり嵐山に向かいました。
久しぶりに乗る阪急嵐山線。
営業キロわずかに4.1キロ、所要時間10分弱の路線です。
京都線で特急車両として使われている新型車両で
社内はとても快適です。
ゆっくりと車窓を見るのは初めてで
上桂、松尾、嵐山の駅をゆっくりと眺めます。
どの駅のホームも緑の落とす影が涼やか。
嵐山駅の改札を出ると遠くに嵐山を望めます。
緑が深くて、その色の重なりがまたきれいです。
新型インフルエンザなのか、散々繰り返される
不景気のニュースのためなのか。
観光地として名高い嵐山ですが、土曜日にも
かかわらず地元の方が少しいるばかり。
でも、京都はこの季節が過ごしやすく緑も目に
鮮やかで好きな季節です。
さて、今日は鰻の「廣川」さんに行きました。
やわらかくてとろけるような身ですが
脂っこくない蒲焼きが美味でした。
丁寧な仕事をされているのだと思います。
デザートには向かいにある「老松」さんの
「夏蜜柑」。これが美味しい!
甘酸っぱい風味の寒天なのですが、
京都土産としても喜ばれそうなお味でした。
阪急嵐山駅への帰路、
思わぬものに出会えました。
それは「蛍」です。
橋の上に大勢の人がいたので川をのぞき込んでみると
いくつかの小さな光が。京都の町中で見かけたのは
初めてで不思議な感じがしました。
で、帰りも鈍行に揺られて帰りました。
いまの電車の供は「利休にたずねよ」(山本兼一)。
美しい日本語で描かれる良質のミステリです。
お供があると各駅停車は格好の図書室です。
