我先に、という人がいると、我後に、という人が必ず生まれる
今、我後に、という人たちが集まり、我先に、という人たちを撲滅する会議をしている
「我先に、軍団の隊長と話をしたのだが、仲良くいこうという形で我先にと話を終わらせられた」
「なんてひどい事だ! そんなやつらはとっととやっつけましょう!」
「わかってる我々、我後に、軍団からすれば、相手から攻撃されて、後からでないと攻撃できないのだ! これは我後に、軍団憲法第7条だ! 絶対に逆らうことはできない!」
「くそぉ・・・ならば!我後に、軍団憲法第39条にのっとり、我先に軍団を裁くという形で制裁をくだしましょう!」
「しかし・・・それならこちらから喧嘩を売るのと同じだ・・・つまり先に攻撃をかけると言うわけだ」
しばらく我後に、軍団全員が沈黙した。そこに、閉じこまっていたドアが急に開き、太陽の光を背に一人の青年が入ってきた
「我後に、軍団諸君に告ぐ! 明日の七時にボルテノン広場第一集会場に集まれ! これは我先に、軍団と同行だ! 集まらなければ諸君らの未来はない!」
それだけ言うと青年は即座にドアを閉めた。そして我後に、軍団は少しの間集会に参加するか会議をしてすぐに会議終了をした。
―――次の日の七時のボルテノン広場第一集会場
そこには、我先に、軍団と我後に、軍団が大勢集まっていた。そして演説場に一人の青年が立った。
「良くぞ参加した! この集会は我先に、軍団と我後に、軍団を一つの、我々軍に結成する会議をするためにある! まずは、各軍団隊長の意見と主張を述べてもらう!」
そして我先に、軍団と我後に、軍団の隊長がそれぞれ演説場に出た。
「では最初に我先に、軍団の意見と主張を述べてもらう!」
そして我先に、軍団の隊長がマイクを手にとり話し始めた。
「えー、我々、我先に、軍団は我が先であれば我々軍を結成することを認める。以上だ」
「では次! 我後に、軍団体調の意見と主張を述べてもらう!」
我先に、軍団隊長がマイクを持って話し始めた。
「おんどりゃぁ! 我先に軍団やろうがぁあああああああ! 自己中すぎるんだよぉ! てめぇらわぁ! 俺らは後からすることで損することがどれだけあったことだろうかぁああああああ! 我々、我後に、軍団は、我先に、軍団との我々軍結成を断固否定するううううう!!!!! 以上!」
「わかりました。両者の主張はよく理解しました。では、私、我々トップ軍団団長が仲介させもらう!」
両軍から大きな声があがった。
『ええええええええええええぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇ!!!!!!!!!!!!』
「なぜトップ軍団が! しかも団長直々に?!」
誰かがそう言った。トップ軍団は世界を穏和にし、全員が笑顔でいられるようにという軍団で、世界をまとめている軍団なのだ。
「なぁに、たんに我後に、軍団が我先に、軍団に遺憾の意を表しているという情報が入ってね。当然ながら、人間は必ず我さきか、我後にわかれる。ということは世界中の人間が同士を倒すということだ! それは世界大戦に勃発になりかねない! それを防ぐために我々、トップ軍団が我々軍結成の仲介をさせてもらう!反論がある人は?」
誰も反論はしなかった。
「では! 我々軍の憲法については今、配布した冊子のとおりである。そして、我々軍の目標は全員が平等な社会の中で生きられるようにする事である! 我々軍はトップ軍団も全面的に補助をする!」
「まてえええええええ! 我々、我後に軍団は我先に軍団と我々軍結成を認可してないぞおおおおおおお!」
「わかっています。では、それについて応答いたしましょう・・・もし、我々が全員後から後から進んでいたら何も前に進みません! むしろ退化します! そんな事にならないためにも平等な社会を作ることが必要なのです! もちろん我先に、とういうのも自己中でいけません! しかし我先も、我後もどちらも結局はさほどの差はありません。感じる人の気持ちなだけです! 笑顔でいればみんながひとつになれます! そのためにも我々軍は必要なのです!」
「・・・・そうでした・・・我後に、軍団はそれを見落としていました・・・我々は平等なのです! 我後に、軍団は我々軍の結成を認可します!」
「うぅ・・感動したぜ! 我々、我先に、軍団も自己中を捨てて、みんな平等な社会を作るために、無条件で我々軍結成に参加します!」
「わかりました。ではこれで我々軍結成ということで!」
それから我々軍とトップ軍団は丸一日結成祝いということで宴会をした。宴会は大変賑わったのだった。
つづく
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