ホテル暮らしが続く中、休みが三日あれば埼玉に帰るが一日だったら現地で過ごす。
モリタさん、明日レンタカー借りてどこかに行きませんか?
ここに来て一日のオフに競馬場へは行ったが、小旅行する頭はなかった、
一人でどこかへ行く、というモチベーションは近年なくなっていたため丁度良い、
行きましょう、〇〇さんは旅行がお好きなんですね?
と、聞いた自分が野暮だった、
相手は旅行会社の人なのだから。
早くも秋の気配感じる9月14日、
目指したのは三陸海岸の宮古市。
2011年の震災後、宮城県仙台から青森県八戸までの三陸沿岸高速道路は完成を目前にしているが、
宮古盛岡横断道路(約100㌔の自動車専用道路)は数日前に完成したばかり、
共に復興を目的とし、また無料で走れるのが何よりだ。
盛岡から一時間と少し、
じぇじぇじぇの久慈まで向かう三陸鉄道リアス線。
目的の一つである海鮮丼を味わいに、駅に車を止めると現地人おススメの蛇の目本店へ。
今シーズン最後か、
生うにの乗った海鮮丼を食す。
食後に浄土ヶ浜、
リアス式海岸(スペイン語で入江)の外海側に、太平洋の荒波の浸食に耐え残された岩塊群。
宮古市の北、本州で最も面積の広い岩泉町。
岩泉の名は、ホテルの朝食バイキングに出るねっとり濃厚ヨーグルトで知っていた。
牛の糞の香りがした、
酪農が盛んなんですね、近くに牧場があるんですね、
とマスクを取って深呼吸すると、
その香りは私のマスクの中の呼気だった。
澄み切った空気の森を流れる湧き水は名水100選、
この川が石灰岩の地底を侵食し全長2.5㌔高低差249mの鍾乳洞窟、龍泉洞を形成した。
深い洞窟の底を見下ろすと石灰質を含んだ青い泉が見える。
写真を撮った第三地底湖もまた驚くほど透明で、水深98mの底が見えそうなくらいだ。
見上げれば鍾乳石、
恥ずかしながら、鍾乳洞窟観光は日本では初めての経験。
記憶を辿れば、スペインマジョルカ島で、スロベニアポストイナで、フランスルルドの近くのべラタンと鍾乳洞窟を観光したが、
それと変わらぬ感動が岩手の地底にもあった。
ひょんなことからやって来た岩手県盛岡市を中心に、日本の持つ魅力を知る一年を過ごしているが、この時はまだまだ最初のサワリだった。
では盛岡に戻ろう、次のオフもまたどこかへ行こう。









