岩手、盛岡と言えば冷麺。
朝鮮半島のピョンヤン冷麺または韓国冷麺を初めて日本で出したのが、昭和29年盛岡で今も人気の焼肉屋食道園だそうな。
キジ肉でとった出汁にそば粉を練った細麺が本場だが、
盛岡では、牛骨と鶏ガラでとった出汁に小麦粉と緑豆のデンプンを使用したツルツルとコシの強い麺で作られた。
僕は両方とも食べたことがなかったが、韓国を知る人によれば見た目も味も別物らしく、日本のものは盛岡冷麺と呼ぶ。
岩手に来て2か月が過ぎる頃、初めて冷麺を食べた。
日本中に冷麺の存在を知らしめたのが、ぴょんぴょん舎なる焼肉屋。昭和62年のニッポン食のサミットで紹介され全国区になったという。
小さい頃から、祖母が打つコシのないうどんを食べ、大人になってからはラーメンしか食べたことがない昭和52年生まれの私の初体験は、職場の近くにあったぴょんぴょん舎。
牛骨のコラーゲンのやさしいトロミの中に、人生で一番強いコシを持つ麺、つるっとすすれば鶏の風味がゴマとしゃきしゃきのキュウリや薬味のネギを連れてくる。
冷やし中華ってのは食べた事があったが、冷麺といったら岩手ではコッチ。
こりゃうめーは、
キムチの辛みは選べるそうで、小とか中とか言うのだが、別皿でと言うと上の様に持ってきてくれ、食べながら自分で調整できる。
ぴょんぴょん舎、
そしてお昼の行き付けになった。
冷麺だけではなく、朝鮮、韓国にルーツを持つどの麺を頼んでも美味しい。
決して、ぴょんぴょん秋の冷麺祭り開催中で980円がワンコインの500円で食べられたからと言うわけでは、、、ない。
美味しいから夜も行った。
ビールと焼肉と、〆の冷麺と。
東京にもあるというぴょんぴょん舎だが、これはあるかな?
八幡平で採れるマッシュルームで作ったチジミは本日のおすすめに。
アタシ、44歳にして初めてラーメン以外に浮気をしてしまったが、
歳を取って億劫がらずに、勇気を出して浮気をして見るとまだまだ経験したことのない感動がたくさんある事に気付く。
盛岡に来たら、浮気じゃなくてぜひ冷麺をおススメしたい。