再びフランスバスクの小都市をゆく。エスプレット。 | 添乗員 森田 世界の旅

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12月29日、サンセバスチャンから、

サンセバスチャンは添乗でもプライベートでも泊まったが、

ここマリアクリスティーナホテルは別格だった。

と朝起きて添乗を眺め思う。チェックアウト、

 

バスに乗り57㌔再びスペイン側から国境を越えフランスへ、

到着したのは1900人が住む村エスプレット。

始めて来る村だがフランスの村にハズレはない、

 

パリからモンサンミッシェル間ノルマンディーの村村も、

地中海コートダジュールの面した村村も、

スイス国境間のアルプス地方の村村も、

ドイツ国境間のアルザス地域の村村も、

昨日バイヨンヌ、サンジャンドリュズとバスクの村を

訪れてあらためてそう感じる。

森が豊かなバスク地域の木組みの家。

町の名は11世紀ナバラ王国の貴族エスプレット男爵に由来

するとある、

16世紀にスペインでは大航海時代を迎えヨーロッパに

アメリカ大陸産のカカオに、フランス革命をもたらす

大飢饉を救ったジャガ芋に、ナス科の植物がやって来て、

スペイン国境の村エスプレットにはトウガラシが根付く。

それは僕がスペインのバールで大好きなシシトウ位の

大きさで、緑でなく赤になってから収穫した感じのモノ。

10月に収穫され窓辺で乾燥させたトウガラシは

様々な加工品に加えられ、開きはじめた朝のお土産屋に

並ぶ。サングリアまであったよ、

集落から少し離れた場所にある教会の方へ行ってみた、

モネが好きそうな小川を越えて。

教会横に現在ではあまり見ない墓地が現役だ、

半円形の分厚いアーチでずっしりとした総石造りの教会は、

大きな町ではもはや見ることの少ない12世紀のロマネスク。

壁で支える石の天井、ロマネスクの重厚感に薄暗さが

強調される。

バスクに見る木製のテラスがここにもあった。

大航海時代はスペインの西、大西洋を越えたアメリカに

あるが、北にもあった、バスク人は北に行き北極圏で

捕鯨もしている。女性は家を守り墓を守った事から

ミサは女性が中心で、たまのゲストの男たちは上の

テラスでミサに参加したそうだ。

こんなところに素敵な教会だった、

街角に巡礼宿、ちょうどロマネスクの教会が建てられた12

世紀はサンティアゴデコンポステーラ巡礼のブーム真っ只中、

命をかけて聖ヤコブに会いに行く、ピレネーを越えるその

前に巡礼者が休んだ村、

 

次は隣町で巡礼道の始まりと目される

サンジャンピエドポールへ行こう。