何度目だろう、地球の歩き方のナザレのページを
開く度、そこに書き始まる、
ナザレと言えば、1954年のフランス映画「過去を持つ愛情」
のなかで主題歌「暗いはしけ」をアマリアロドリゲスが歌った
シーンで、日本にもなじみになった港町。と、
この文章を読んでは、帰ったら観なければと思うのだが
帰っては次に来るまで忘れ、来ては帰ったら観ようと思い忘れ、
今回は2度続けてだったので、忘れずにビデオ屋に行ったが
近所では2軒とも置いていなかった。もちろん近所の
図書館にもなかった。
過去を持つ愛情。と何度か書くうちに、フランス語の題名を
過去を持つ愛情、と訳した日本人の日本語センスに驚く。
過去 を 持つ 愛情、、、今の時代パソコンで
検索すればあらすじも読めるのだけど、今はこの景色と
言葉の持つイメージだけで今日も浜を眺めよう。
そして、アマリアロドリゲスの歌う、暗いはしけ、も
暗い はしけ、、、
はしけが暗いのか、暗い中のはしけなのか、
これもインターネットで翻訳を見れば分かる話
なのかもしれないが、まあいい、この和訳センスの
言葉のもつイメージだけで今日も海を眺めよう。
ナザレのホテルマーレでは昨夜一時的にお湯が
出ないなどの問題もあったが、
朝になりこの最上階からの眺めの中で朝食をとれば
おおよその嫌なことは忘れる。
やけに太ったカモメも窓辺にやってくる。
海水浴シーズンの夏が終わり海岸線通りの
石畳は敷き直し中。ヨーロッパでは石畳は見慣れた
光景だが、ポルトガルではさらに白と黒の石のブロックを
幾何学に花や波を思わせる曲線にならべるモザイクの
石畳が大切に伝承されている。
杭を打ってはブロックを掘り返しては砂を引き、長いこと
人と車の重みで歪んだ部分を平らにしては、何十年、
何百年前のブロックをまた敷き直す。
ナザレを出て隣町のカルダスダライーニャという町に行った。
人口2万人大航海時代な始まりジョアン2世の王妃レオノール
が設立した鉱泉病院のある湯治場、
ここでは温泉でなく、市場へ行く。
中央広場の役割は商業の場として作られるが、今の時代も
その中央広場で中世と変わらず市が開かれている、というのは
あまり聞かない。
この時期近郊で採れた野菜や果物がレプブリカ広場の
市に並ぶ。もっと観光的なものと思ったが、集まっているのは
町の人たちばかりだった。
おっす、オレはエルリンド、マフィアみたいだろ?
でも安心してください。
バスの運転手ですから。
こんなちっぽけな町に来るのは初めてだ、
、思わずオレも観光についてきたぜ。
〇〇旅行社の担当者には頭がはげるぜ、
いや頭がさがるぜ。しかし良い町だな。
この青りんご今がちょうど出始めでめっさうまいでよ。

ありがとう、エルリンド。僕も初めてだ。良い町だ。
そこから、オビドスへ行き、1290年コインブラ大学を
創立したデニス王が王妃イサベルにささげた城壁の町
(にしては実に小ぢんまりした)でのんびりとした時間を過ごす。
その後遠くにオビドスが見えるこの石のイエス教会横
のレストランで、初日ストライキの影響で食べそびれた
バカリャウアブラス(干しダラとじゃがいもと卵の炒め物)
を食べる。
現在13日の午前中のノート。ちょっとここで
区切ります。また明日。