世の中、甘いもの好き女性は多い。
男性と比べてはるかに。
しかし糖尿病は男性が多い。
何故女性の糖尿病患者は男性よりないのか?
甘いもの多くとればリスクは上るのに不思議に思わないか。
妊娠中・出産後に要注意!
妊娠中に糖の代謝が変化して糖尿病を発症するという場合があります。
しかしそれとは別に、妊婦の中の12%に糖代謝の軽い異常が起こります。
これが妊娠糖尿病です。
血糖値の上昇は軽度のものなので母体に大きな影響はありませんが、胎児の発育を過剰に促進し、出産時のリスクとなることがあります。
そのため、妊娠糖尿病と診断された人は、血糖値をきちんとコントロールすることが正常な分娩のために大切です。
そうはいっても、実はある時期まで糖尿病を含めた生活習慣病に、女性はなりにくい。
逆に言えば、ある時期から糖尿病になりやすくなる。
糖尿病になりやすい年代
一般的に女性のエストロゲンの分泌量は18~40歳ぐらいが最も高く、40歳ぐらいから減り始め、閉経で急激に減少する。
一方、女性の糖尿病の発症は50歳ぐらいから目立って増える。
「平成28年国民健康・栄養調査」によると
男性の糖尿病患者の割合は
30~39歳で1.3%
40~49歳で3.8%
50~59歳で12.6%
60~69歳で21.8%
70歳以上で23.2%
一方、女性は
30~39歳で0.7%
40~49歳で1.8%
50~59歳で6.1%
60~69歳で12%
70歳以上で16.8%
となっている。
男女とも、加齢とともに糖尿病の割合が増えるのだが、女性は50代で急激に増える。
糖尿病を防ぐ役割をしているがエストロゲンで、その分泌が極端に低下する40代くらいまでは
糖尿病の発症リスクが高くないのだ。
糖尿病と腎臓疾患を専門に診ている「まごめ内科・腎クリニック」(東京都大田区)の井上禎子院長によると「女性は糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりにくい。男性と違ってあまり暴飲暴食しない、またストレスを感じながら不規則な生活をする人が少ない、などもその理由ですが、女性ホルモンであるエストロゲンの影響が大きい。エストロゲンは血液中の糖分を全身の細胞に取り込むのに必要なインスリンの働きを良くしたり、脂肪の燃焼を促す働きがあります。血管内皮で一酸化窒素を産出し、血管を柔軟にして血管を拡張させます。血管が柔軟なら、血圧も下がりますし、動脈硬化リスクも低下します」と。
なので、エストロゲンの分泌が低下する50代以降の女性は、糖尿病を含めた生活習慣病の発症リスクが高くなるのだ。
個人差も大きいが、女性の糖尿病患者数の増加時期と一致する。
つまり、女性は40代から糖尿病リスクが上がり、動脈硬化や脳梗塞や心筋梗塞などの脳血管障害リスクも高まる為、50代以降は要注意です。
女性の糖尿病の特徴
チェックリストは以下
更年期は、他の病気を伴わないさまざまな症状が現れ、日常生活に支障が出る重い症状を更年期障害と言います。
更年期障害症状は3つに分けられます。
①血管拡張や放熱に関するもの
(ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗等)
②めまい、動悸、頭痛、肩こり、疲れやすいなど
その他の症状
③イライラや情緒不安定といった精神症状
糖尿病で現れる症状
①喉が渇き1日に何度も水を飲む
②トイレの回数が増える
③すぐに疲れる
④食後にすぐに睡魔に襲われる
⑤体重の激減
糖尿病になると、免疫が低下して感染症になりやすくなるため、膀胱炎や膣カンジダを繰り返し発症したり、強いかゆみの場合も糖尿病の可能性があります。
痩せている方がリスクが高い
糖尿病の知識がない場合、自覚症状もなく発症に気がつかないことがあります。
糖尿病の注意の必要な女性は、更年期以降、家族や親戚に糖尿病になった人がいたり、急な体重増加や運動習慣もなく、糖質高めの食事が多い、ストレスが多い人です。
また、妊娠中に妊娠糖尿を疑われた、大きな赤ちゃんを産んだ場合も同じです。
また、日本人は遺伝子の影響で、欧米人に比べてインスリンの分泌量が少なく、糖尿病になりやすい傾向にあります。
インスリンの分泌量が低く効き悪く、食事量も運動量も少ない。
結果、エネルギー消費量も少ないので、血糖を蓄積する骨格筋量も少ない。
日本はやせた女性の割合が約20%と先進国の中でも高い。
やせた女性こそ糖尿病に気をつける必要があります。
糖尿病だけでない
女性は糖尿病になると男性以上に脳梗塞のリスクが上がると言われています。