くも膜下出血とは…
脳は3層の膜の中の、くも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔という隙間において、動脈が破裂し、血液が急激にくも膜下腔に流入した状態のことをくも膜下出血と言います。
「くも膜下出血」は、死亡率が約50%でとても怖い病気ですから、できるだけ発症しないように、日ごろからリスクを下げる予防が大切です。
くも膜下出血は、「なんの前ぶれもなく、ある日突然起こる」と思われているからでしたが、くも膜下出血には特徴的な前兆ともいえる症状がいくつかあることが分かっています。
くも膜下出血の死亡率
また、くも膜下出血は「女性に多い病気」とされ
ていましたが、死亡率をが男性対しに女性1.26倍と、大きな差はありません。
年代によっては男女差がみられ、40歳代、50歳代では男性に多く、60歳以降は女性に多くなる傾向がみられます。
くも膜下出血の前兆とは
くも膜下出血の原因は動脈瘤の破裂です。
原因は脳を包むくも膜の内側の血管で起こる出血で、多くの場合、血管にできた動脈瘤(こぶ)が破裂することで起こります。
血管の弱い部分(分岐部など)にできやすい。
症状は激しい頭痛、意識障害、嘔吐
くも膜下出血が起こったときの典型的な症状は、
「激しい頭痛」「意識障害」「嘔吐」などです。
強烈な痛みが伴いますが、頭痛をほとんど感じない例もあり、「意識障害」も、比較的多くみられる症状です。
頭痛もなく、いきなり意識を失う例や、いびきをかいて寝たようになる例もみられます。
そのほか、嘔吐や目の痛みなどの症状を経験する人もいます。
ただし、こうした症状は、前兆ではありません。
前兆の症状 - 血圧の乱れ、目の異常
その一つは、血圧の乱れです。
血圧の乱高下後に、くも膜下出血を起こす例がみられることから、血圧の変化や軽度の症状とみられる急な頭痛(警告頭痛)も注意が必要です。
そのほか、目の異常(痛み、二重にみえる、まぶたが下がるなど)、めまい、吐き気を感じる人もいます。頭のなかに違和感(モヤモヤ、ボォーッとする)を覚える人もいます。
しばらくして治っても、数日後に大きな発作を起こす例が少なくありません。
主に下記の5つの症状をチェックしましょう。
❶血圧が激しく上昇・下降する
❷急な頭痛(それほど強くない場合もある)
❸視力低下、めまい
❹吐き気や嘔吐
❺意識低下や頭の違和感(モヤモ&ボーとする)
くも膜下出血になりやすい人 - 高血圧、喫煙習慣
くも膜下出血の二大リスク要因
①高血圧
②喫煙習慣
高血圧
最も一般的な要因です。
高血圧の人は死亡リスクが約3倍(男性2.97倍、女性2.70倍)。
血圧が高いと、動脈瘤にかかる圧力も常に高いため破裂の危険性も高いです。
血圧の乱高下には十分な注意が必要です。
高血圧の原因の一つに、精製塩のとりすぎがあります。
くも膜下出血の場合も、塩化ナトリウム塩の摂取量が多い食事を好む人は、リスクが男性で3.01倍、女性でも2.34場合にもなります。
喫煙
最大のリスクは喫煙です。
喫煙者のリスクは非喫煙者の2.2倍~3.6倍。
1日の喫煙量が少なめの人(10本未満)であっても、20本以上吸っている人とリスクは違いません。
喫煙そのものが、リスクを高めているといえます。
家族の病歴
親や兄弟などの家族に、脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)の体験者がいる場合、男女とも約2倍、リスクが高くなります。
輸血歴
男性の場合にはその影響が大きく、輸血歴がある男性は4.20倍のリスクがあります。
ストレス
ストレスは血管を傷つけ、くも膜下出血のリスクを高めます。
特に女性は影響を受けやすい傾向がみられ、更に60歳以降にくも膜下出血を起こしやすくなります。
女性ホルモンの分泌量の減少が関係していると推定されています。
くも膜下出血の予防
くも膜下出血は、日常での予防対策が大切です。次のようなことに気をつけましょう。
血圧をきちんとコントロールする
高血圧の人は日ごろから血圧に注意し、特に大きな変化(乱高下など)があったらすぐに受診しましょう。
参照:OMRON
食事において控えたら良い物
①アルコールを控える
②動物性脂肪(飽和脂肪酸)を控える
③精製塩、加工食品、添加物調味料を控える
④精製砂糖や人工甘味料などの甘いものや
過剰の糖質摂取を控える
食事においては摂った方が良い物
青魚(鯖、鯵、鰯など)
緑黄色野菜
海藻類
果物(糖尿病の方や血糖値が高めの方NG)
オリーブオイル・オメガ3系の油
大豆製品
以上、控えた方が良い物やとった方が良い物を見ていくと、見えてくるものがあります。
日本古来からの伝統食を中心とした食生活が良いという事です。
要は健康な身体になれば問題ないという事ですね。
そのためにも、まずは身体に溜まった不要な毒素の排出から検討するのが良いかもしれません。