オレンジエクスプレスシリーズ⑨京王井の頭線・急行 | AKI―エーケーアイ―

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本年3月28日、ブログ開設17周年を迎えます。これまでのご声援に、深く感謝申し上げます。

オレンジエクスプレス。

近年の箱根駅伝で、法政大学がこのように呼ばれるようになりました。

 

本年の黒地獄本番の火曜日企画記事は、陽春の黒地獄に引き続き、

オレンジ色がシンボルカラーの俊足列車をご紹介致します。

 

急行や特急に限らず、快速でも準急でも鈍行でも、

オレンジ色の俊足列車ならオレンジエクスプレスとしてご紹介致します。

 

黒地獄本番第4週を迎えた本企画第9回は、

 

京王井の頭線・急行

(オレンジ編成)

 

です。

 

井の頭線のオレンジ編成の急行

西永福

 

現在の京王電車井の頭線は、桃色、クリーム色、黄緑色、水色、青色、紫色、白、そしてオレンジ色の8色があります。

 

そのうちオレンジ色であれば、井の頭線の急行もオレンジエクスプレスなのです。

尚、昔の路線図では京王線(新宿~京王八王子)等も含めて、京王電車の急行はオレンジ色で記されておりました。

 

井の頭線の急行は、平日朝の最ラッシュ時間帯以外に運行されております。

停車駅は渋谷、下北沢、明大前、永福町、久我山、吉祥寺です。

基本的には各駅停車と交互に運行され、永福町で各駅停車に乗り継ぎできるダイヤが組まれております。

 

通常の停車駅は上記の通りですが、井の頭公園駅の桜のシーズンには井の頭公園駅に、東京大学での大学入試共通テスト(旧センター試験)、二次試験、学園祭等の開催時には、駒場東大前駅に臨時停車する列車があります。

 

尚、資格試験の開催があっても急行は停車しません。

私は昨年東大で資格試験を受験した時には、明大前から各駅停車で駒場東大前まで行きました。

 

通常は渋谷~吉祥寺間を17分、ラッシュ時には21分で結びます。

 

井の頭線に急行が運行され始めたのは、1971年(昭和46年)12月です。

永福町駅に待避線が完成したことにより、各駅停車の追い抜きができるようになったことから、急行の運行が可能になりました。

既に50年の歴史があります。
 

さらにその少し前の同年4月には、5両編成の列車の運行が開始されました。

井の頭線の全ての列車が5両編成となったのは、1978年(昭和53年)1月です。

 

ということで、1971年は井の頭線の変革の年となりました。

 

昔の井の頭線の急行は、正面に「急」の字の看板が取り付けられておりました。

その後、急行を幕でも表示できるようになり、このマル急看板は消滅しました。


昔の急行、準急等は、このようにして正面に看板や札を掲げるのが当たり前でした。

これが、鉄ちゃんの心を燃やすのです。

 

それがなくなるのは、少し寂しく思えます。

 

ついでにですが、井の頭線の路線名「井の頭」は東京都三鷹市にあります。


この「井の頭」は、戦後を迎えてしばらくの間まで五郎さんのように「井之頭」と記されていたようです。

読み方も、五郎さんと同じで「いのがしら」と呼ばれていたようです。

 

5両♪5両♪5両♪

イ・ノ・カシ・ラ♪


ゴロウ♪ゴロウ♪ゴロウ♪

イ・ノ・ガシ・ラ♪

 

これが井の頭線のオレンジエクスプレス、急行なのです。