市ヶ谷が手狭になり、パンク寸前の法政大学。
そこで法政大学は、新天地を多摩に求めたのです。
多摩キャンパスは1984年(昭和59年)に落成しました。その時、経済学部と社会学部が市ヶ谷から多摩に移転しました。そのほか、いつからかはわかりませんが旧工学部の1回生も多摩という時期がありました。2回生以降は小金井です。
東京都町田市相原町、面積は約80k㎡、東京ドーム10個分の広さを誇ります。
住所は町田市ですが、敷地の一部は八王子市、神奈川県津久井郡城山町にもかかっています。
この豊かな自然は、印西や戸塚にも勝る!
交通手段は3パターン。
①京王電鉄高尾線・めじろ台駅から
京王バス「法政大学行き」で約15分
②JR中央線・西八王子駅から
京王バス「法政大学行き」で約22分
③ハマ線(註:JR横浜線)・相原駅から
神奈川中央交通バス「法政大学行き」で約15分
急行便ノ乗合自動車もあります
いずれの駅からもバスで15分以上かかります。都心から遠い上に、さらに長い時間バスともなると、おそらくゲンナリしてしまうのではないかと。
千葉のほうがまだマシかなとも。
私は田舎者なので、このように自然豊かなキャンパスが好きであります。
受験生時代、パンフレットを眺めては
おおーっ!広いキャンパスえ~な~
毎日京王線で旅行だー!
と、実にのんきなことを思ったものでした。
しかし現実問題、これが毎日であると、ちょっと戸惑います。
多摩は敬遠されがちなため、付属高校(法政高校、二高、女子高)でも経済学部を希望する人はかなり少ないのだそうです。
それでも2002年、ようやく工場等制限法が廃止され、都心の校地を広げても良いことになりました。
2000年に市ヶ谷に、明治大学というところのリバティタワーのような、ボアソナードタワーを建てました。また2006年には、校地の隣にあった、共学化して有明に移転した旧嘉悦女子中高の校舎を買い取り、新しい校地として利用を始めました。
2007年には外濠校舎という新しい学舎をつくり、市ヶ谷をどんどんと広げています。その年に、旧工学部の建築工学科を改組した、デザイン工学部が市ヶ谷に設置されました。
2000年代に入り、新しい学部が次々にできています。経済学部と社会学部の市ヶ谷戻りは、まだ正式に発表されてはいません。あくまでも水面下での話なのだそうです。
が、近い将来これが実現した暁には、昔の光を取り戻し、人気や偏差値が高まることでしょう。