東武伊勢崎線の末端区間は単線であり、単線がゆえに本数が少ない。
東武鉄道の大黒柱伊勢崎線も、太田を過ぎると小泉線や佐野線、桐生線と同じく、普通列車が1時間に1本という有様になります。
ということで、東京へ出るなら本庄へ、というのが伊勢崎市民の常識となっているようです。
伊勢崎駅から本庄駅までは、国際十王交通バスが出ています。
本庄駅まで約40分、¥520です。尚、この路線ではPASMOやSuicaの利用はできません。熊谷から太田ほど距離がなiいことに加え、東武伊勢崎線のあの有様から、勢いこちらに流れる傾向にあります。
但し、太田~熊谷間のバスと比べ、終バスはそれほど遅くはありません。平日22:15、土休日22:08が最終です。
本庄からの高崎線は、日中1時間に3本あります。そのうち1本が湘南新宿ラインの特別快速で、途中熊谷まで各駅に停車します。
新宿まではその特別快速で約1時間30分、東京へは普通列車で約1時間35分です。
その一方で伊勢崎線は、普通列車が1時間に1本という有様。
しかも昔のように準急Aもなく、まず館林に出るだけでも約55分、久喜へは1時間30分もかかります。
浅草まではりょうもうを利用すれば、2時間くらいで到着します。伊勢崎~浅草間の距離は、常磐線でいえば上野~水戸間に相当します。かなりの距離です。ひたち号で1時間15分です。
北総線でいえば、千葉ニュータウン中央~三崎口間に相当します。我らがアクセス特急と、快特で、約2時間10分です。また、北総線で我らがアクセスに乗るのと普通電車とでは、15分前後も差が出ます。
それが伊勢崎線(伊勢崎~浅草)の場合、一般列車だけの利用では2時間30分はかかります。やはり単線であることと、杉戸(註:東武動物公園)まで各駅停車であることが大きく災いしています。
日光線には、杉戸(註:東武動物公園)から先も通過運転をする快速と区間快速が、本数が非常に少ないながらもあります。
快速:板倉東洋大前、新大平下、栃木、新栃木、新鹿沼、下今市、東武日光。鬼怒川線方面は下今市から各駅に停車。
区間快速:板倉東洋大前、新大平下からの各駅。
しかしその一方で伊勢崎線には、杉戸(註:東武動物公園)から先は一般の列車で通過運転をする列車がありません。
これが、いわゆる「特急誘導」といわれるダイヤです。
伊勢崎線にも、
せめて館林まででも良いから、昔の準急Aに相当する列車があってほしい
と思います。
本数が少ない上に、特別料金の要らない快速や急行の類がないことから、多少運賃が高くついても高崎線へ出たくなるのだろうと思います。
そのほかにも、両毛線で高崎線→高崎から新幹線、JRバスの新宿行き高速バスもあります。
東武鉄道はかりにも、関東私鉄の雄であるはずです。関西でいえば近鉄のような存在です。どうもその自覚とプライドを忘れてしまっているような気がしてなりません。
東武鉄道の変革を期待、できませんが少しだけします。