東武日光線は南栗橋まではまだましでも、南栗橋から先が実に惨い状況なのです。昨年の5月に柳生へ行った際に、それを思い知らされました。
そしてしかも、運行本数の区切りがなぜ、宇都宮線とつながる栗橋ではなく南栗橋なのかと感じます。
新緑の平野を走る10000
新古河~柳生
日光線の南栗橋から先は、日中30分に1本、南栗橋~新栃木間を普通電車が走ります。板倉東洋大前駅には、区間快速電車が2時間に1本あります。
それにしても普通列車が1時間に2本だけとか、北総線より惨い状況です。
さらに惨いのは、朝の上りです。
朝の上りくらいは、そこそこの本数があるかと思いきや、
1時間あたりたった4~5本
という惨状。
例えば柳生駅発の場合、7時台は5本ですが、以下のとおりです。すべて普通電車南栗橋行きです。
7:00 7:17 7:24 7:34 7:59
夕方は、1時間に3本です。
これはもはや、武蔵野線の東京直通列車レベルです。
新古河駅周辺なら、まだ古河駅へ逃げることが可能です。但し新旧古河駅間は、けっこう距離があります。渡良瀬川をはさんで新古河駅は埼玉県加須市、古河駅は茨城県古河市にあります。
古河駅発の平日6、7時台の上りは10本前後とひじょうに多くあります。
しかし柳生や板倉、藤岡からは東武日光線を利用するしかなく、この本数の少なさに耐えるしかないのです。
尚、柳生駅の始発列車は5:26発の区間急行浅草行きです。
一方、宇都宮線の始発は、古河駅発の場合で5:18発です。始発はあまり差がありませんが、先述の通り本数には大差があります。
栗橋駅発の最終列車は、なんと23:40発の区間急行新栃木行きです。この列車に乗車するためには、上野駅からは22:27発の小金井行き(栃木)に乗車しなければなりません。
浅草駅からは、22:32発です。
この列車は、新古河駅に23:46に到着します。一方、宇都宮線の古河駅へは、上野発23:38発です。実に、東武電車の終電が新古河駅へ近づくあたりで終電に乗れば良いのです。
上野を出た古河までの終電が古河駅に着くのは、0:40着です。東武電車と1時間近くも大差があります。
渋谷駅から新古河までの終電に乗車する場合・・・
湘南新宿ラインで22:10発です。埼京線に乗車し、赤羽で乗り換えが必要です。
半蔵門線から乗車する場合は、21:59発です。曳舟で乗り換えです。
渋谷から古河までの場合は、23:16発です。埼京線に乗車し、赤羽で乗り換えが必要です。
東京都内から1時間前後のエリアでも、これだけ不便な路線がある。この事実に驚くばかりです。