群馬県、栃木県、埼玉県は別学帝国である。
もっと昔は、福島県や宮城県も。
その事実を知ったのは、明治大学というところに入学したばかりの時でした。
埼玉については、高校受験一覧で何となく知っていました。
私の周りにはどういうわけか、
栃木県出身の人がやたらと多くいました。
その人に高校時代の話を聞くと
「男子校だった」
という人がこれまたやたらと多かった。
いったいどういうことか?
群馬県、栃木県、埼玉県では、昔ほどではありませんが、
公立の進学校はほとんどすべてが男女別学なのだそうです。
千葉県でも公立で女子高がいくつかありますが、
ここまであからさまに別学主義を貫く有様には、
はっきり言って異常だと感じずにはいられませんでした。
先日は群馬県の太田女子高校の話をしましたが、
それに対する男子校として、太田高校があります。
さてこの太田高校、通称は「たこう」でしょうか?
答えはNOです。
「たこう」ではなく「たたか」といいます。
この通称を先輩から聞いた時、
「何だって!?たたかうのか!?」
と思ってしまったものでした。
この通称を先輩から聞いた時、
当時学生運動が盛んだったことから私は
「何だって!?たたかうのか!?」
と思ってしまったものでした。
なぜか「たたか」なのかといいますと、同じ太田市内に太田工業高校があり、同校が「たこう」という通称があるために、
それと区別をつけることから「たこう」ではなく「たたか」と呼ばれているのです。
そういえばとある飲み会で、男子校出の人が、
「俺は○○タカ」
「工業と区別をつける~」
「工業と区別をつける~」
と声高らかに話していたことが今でも忘れられません。
同じようにして宇都宮高校は「うたか」、
高崎高校は「たかたか」と呼ばれます。
3県にあるすべての男子校がこう呼ばれるわけではありませんが、
私のなかでは
「タカ=男子校」
という図式が出来上がってしまいました。
埼玉は群馬、栃木ほどではないですが、群馬、栃木の人にとっては、テレビドラマのような男女共学高校の雰囲気は、都市伝説のように感じることでしょう。