先日、都の西北・早稲田の穴八幡宮に行った折に、穴八幡宮の斜め向かいにある三朝庵に行きました。
三朝庵はひじょうに古い歴史を誇り、創業は江戸時代にまで遡ります。この店は、元近衛騎兵連隊御用、元大隈家御用の店で、その文字が誇らしく掲げられています。大隈氏とはもちろん、早稲田大学の父として知られる、大隈重信公の一族のことであります。
ここは、毎年一陽来復の御守りシーズンになると「金銀融通そば」が出されることで知られています。また、現在では広く普及しているカレーうどんやカツ丼の元祖の店であるといわれています。
カレーうどんは今から1世紀以上前の1904年(明治37年)に登場したそうです。
その日、門の横には、早稲田大学の箱根駅伝三連覇を祝福する張り紙が出ていました。尚、我らが明治大学も今回は総合5位になり、素晴らしい記録をつくりました。
さて、その金銀融通そばというのは、「金銀融通そば」という名前の特別メニューが出るのかと思っていたらそうではなく、そばのメニューすべてが「金銀融通そば」であるようです。注文は入口の横にあるカウンターで食券を購入します。 店内はひじょうに広く、表の仰々しさとは裏腹に庶民的な空間でした。
今回は天ぷらそばを注文しました。
ゆずの大きな皮が入っています。そばが出される際に、ゆずの粉も用意してくれます。これで「ゆず=融通」というわけです。
ちなみにですが、ゆずはアロマテラピーでも使われ、ゆずのエッセンシャルオイルもあります。3mlで¥1,300なのでかなり高価です。昨年、といってもつい最近ですが、うちのゆず湯はこのゆずのエッセンシャルオイルで代用しました。
下の写真はゆず・・・ではなく、ぽんかんです。当ブログをご覧くださっている方からの差し入れです。upが遅くなり申し訳ありません。
途中でそば湯も用意してくれます。私はとにかく胃が冷えていたので、これをほぼ飲みました。
店内は、やはり早稲田大学のお膝元だけあって早稲田関連のポスターや寄せ書き、フラッグ等が奥の壁にズラリと飾られていました。
それを見て、学生の店を慕う熱い思いを感じました。
ともかく、縁起物をいただいたので、これで私も金銀融通の利く懐になると信じます。