歩留まり向上は大歓迎だが、情緒、風情も大事 | 直さんの独り言

直さんの独り言

50歳代前半に早期退職をし,ど素人が始めた「珈琲かぶとむし」も閉店し、今は新しいライフスタイルを模索中です。

今日の朝刊で気になった記事が2件あった。一つはAIを活用した印刷機の話題。オフセット印刷につきまとうベテランにしかわからない調整技術をAIを活用して歩留まりを向上させると言うもの。生産現場では大いに助かる技術かもしれない。


芸術品だけではなく、汎用品の製造技術の中にも確かに勘に頼らなければならない部分が皆無ではない。ベテラン作業者でなければ立ち上げ困難なラインはネックになる。

これらの改善に日々努力している技術者にとっては朗報であるに違いない。結果として不良品が少なくなることは原材料となる資源が少ないこの日本にとっては救世主である。


もう一つは夏秋イチゴを栽培するという記事。なんでも品薄になる夏から秋に栽培を計画するらしい。確かに素晴らしい事であるには違いない。しかし、人間の手の届かなかった自然を自由に扱えると言う事は本当に人類にとって幸せなことなんだろうか?とふと思うことがある。




自然界との共存。
これこそ人類が本当に求めなければいけない究極の技術ではないかと思うのは我儘なことなのだろうか。
この世から季節感、風情、情緒と言う言葉も消えてしまうのかと思うとちょっと寂しい気がしないでもない。