白か黒

一年中でいつが嫌いかって、今の時期ほど嫌な時期はない。晴れるでもない、かと言って雪が降るでもない。風が強く、空からは雨か雪か区別が付かない液体が落ちてくる。散歩も鳥撮りもあったもんじゃない。暫くこんな日が続く。どっちかはっきりしろと叫びたくなる。

とにかく、中途半端はいけない。何事もはっきりしなきゃ嫌な性格だ。ラーメンも具沢山で味の濃いものか、あっさり醤油味の愚が最低限のものが好きだ。辛くもしょっぱくもない中途半端なものは食さなくていい。

髪の毛も一時パンチパーマをかけていた時期はあったが、それを卒業してからは、角刈りだった。そしていつからか髪を伸ばし始め、今では最長30センチ位はあるだろうか。それまでの中途半端な時期は本当に辛かった。亡き父が最も嫌っていたヘアスタイルかもしれない。あちらへ行ったら真っ先に謝りにいこうか。だが、彼が言ったのは髪を耳にかぶせるな、だったから、きちんと後ろで束ねて耳はきちんと？出しているからそれで許してもらおう。

サラリーマン時代もそうだった。何事もはっきりしなければ気がすまない。イエスかノーか？どうやら自分の辞書は欠陥だらけの様だ。中庸という言葉が落ちている。周りから見れば嫌な奴だっただろうな。人間も嫌いになれば徹底して嫌うこの性格だから。でも、これが自分だ。