さびしいものです | 直さんの独り言

直さんの独り言

50歳代前半に早期退職をし,ど素人が始めた「珈琲かぶとむし」も閉店し、今は新しいライフスタイルを模索中です。

昭和46年,工業高校を卒義し地元の会社に就職しました.当地に昭和45年に誘致された企業で親会社は本社工場が埼玉にあります.当時は独立採算の企業と言うことで本社との繋がりは勿論ありましたが,従業員にはそれなりの自負がありました.

創業後暫くして「社章」のデザインが募集されました.私の学校の先輩のデザインが採用され,襟章そして作業着,名刺にその社章があしらわれました.


時代は刻々と変化し,企業を取り巻く環境も次第に変わっていきました.世間で「連結決算」なる言葉が使われ始めた頃からかと思います.次第に独立採算企業とは言え実質的にはグループ企業としてその色に染まらざるを得ない環境になっていきました.


訳あって自分が退職した後だったでしょうか・・・作業着が本社工場と同一のものに変わっていました.訳を聞くとグループ全体の費用削減のために・・・と言うことだったように記憶しています.作業着の社章は当然のごとく本社工場と同一です.その時は時代の流れ,しょうがないか・・・と諦めました.


つい先日工場の前を通りかかる機会がありました.一瞬目を疑いました.本社工場の第一棟に掲げられている社章が変わっていたのです.先輩がデザインしたものではなく本社工場のものに・・・

なぜ?誰かに聞いてみる勇気はありません.ただ今言えることは「自分が入社した会社はもう無くなってしまったんだ」と言うことです.