[FX]トルコリラ/円の損益分岐線(2024年3月15日~) | 勤め人の投資

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 2024年3月15日時点で、トルコの政策金利が45%、日本の政策金利が-0.1%。その差45.1%。

 

 日本のマイナス金利が解除されてゼロ金利(年利0.0%)になったとしても、その差45%。でかい。

 

 じゃあ、もしいまFXでトルコリラ/円の買いポジションを建てて、今後1年間この金利差が変わらなかったら、1年後にトルコリラ/円が約45%下落していてもトントンになるだろうか?

 

 つまり、3/15のくりっく365のレート(終値)が4.65円だから、4.65-4.65×0.45の計算結果である2.5575円まで下落しても、スワップ金利で為替差損をカバーできるだろうか?

 

 残念ながら、そうはならないはずだ。だってレートが下がったらスワップ金利も減るから。(4.65円の45%より、4.00円の45%の方が少ない)

 

 すご~く考えにくいことながら、364日間レートが4.65円から全く変わらず、365日目に2.5575円まで大暴落、というシナリオならトントンになるけど。

 

 じゃあ、もし現在の金利差を維持したまま、毎日スワップ金利分だけレートが下がって、損益がちょうどプラマイゼロの状態を維持しながら1年後を迎えたら、そのときのレートはいくらになるのだろう。

 

 計算してみた。

 

・開始日: 2024年3月15日

・開始日レート: 4.65円

・金利差: 45.0%

・日々の1通貨あたりのスワップ金利: 当日のレートに日利((1.45の365乗根)-1)をかけて算出

・翌日のレート: 前日のレートから1通貨あたりのスワップ金利を引いて算出

 

 こういう線の呼び方がある気もしたので調べてみたけど見つからなかったから、ここでは損益分岐線とでも呼んでおこう。

 

 答えは約3.202円

 

 ちなみに日本のゼロ金利が解除されず-1.0%が維持されて金利差45.1%が続いた場合の答えは約3.200円だった。

 

 トルコの金利がもし下がるなら、この損益分岐線は上に移動する(高いレートが維持されないと損が出る状態となる)わけですな。

 

 政策金利の差が丸々スワップ金利としてもらえる想定で計算した結果だから、売りと買いのスワップ金利に差があるFX業者を使った場合も、線は上がっちゃう、と。

 

 さて…1年後にコレを見て自分は何を思うことになるのかな。