今日も8人それぞれのペースです。

マーカーも良いけど絵の具の変化の方が大きいから、やっぱり絵の具かなぁ・・・って感じで絵の具とマーカー行きつ戻りつ!
「紙、とれたよ。」「いいよ~」「これどーする?」「くっつけても、取っても良いよ」「くっつける」・・・って放り投げるのか(^^;

どんどん描いてるお友だちの横で、ひたすら筆で画面や新聞紙を擦る。絵の具ついていない筆はやわらかいよね。気持ちいい?
最初の一筆は作者のペース。
で、始まったら止まらない。
どんどんダイナミックになる~~♪
手にマーカー塗って、画面に絵の具を空けて、マーカーの手に画面の絵の具を付けて、もう一度手のひらチェック。しっかり濡れていたら、画面に手形を押す❗・・・が、画面の絵の具の中に手形が溶けて吸い込まれる。
私も塗る~~♪
裏にも描く~~♪
パレットから直接空けて、パレットを画面にぎゅっと押し付けたら、横から空気が漏れて泡が出ました。パレットを持ち上げたら、パレットのくぼみの形が画面に出来た。「その形面白いね」って言ったら「❔」って顔。
「○△□だよ」「(笑)」
絵の具の容器を押し付けて画面に痕跡を付ける荒業!凹んで良い感じのデザインになりました。




たっぷり絵の具を染み込ませた画面は空に浮かぶオーロラのようです。
デザイン的には途中の画面がすごく素敵だったりします。でも子どもたちは何の躊躇いもなくその画面に絵の具を注ぎ、紙を剥がし、雑巾で擦ります。
誰かに誉めてもらうための作品作りではなく、行為そのものを楽しんでいるから。
だから、最終形を見て「何描いたの?」って聞かないで。それはほんとうに意味がない質問。
恩師は、「音楽を聴くように絵を見て下さい。」と言います。

先入観無しに画面を見て、感じたことを伝えればいい。
この色はすごく好きだな。
ここに不思議な形があるよ。
画面の中の世界は、見る人一人一人に違う印象を与えてくれます。だから何を感じてもいい。
画面を一緒に楽しむことが、子どもの心に豊かな成功体験を蓄積させます。

一人一人の内側から涌き出るものを、そのまま表現出来るのはほんとうに素晴らしい。
無駄な常識や先入観、他人の目を気にして大人が出来ないことを子どもは簡単にやってのけます。
さあ、改めて8枚の画面を見て、あなたは何を感じますか?