親の通帳の件で、りそな銀行に行った。
15時を回っても、用件によっては17時まで対応可能。
僕は16時に行って、しばらく待った後
TV電話ブースに入るよう促された。

パーテーションで仕切られた、個室のブース。
正面のモニタに銀行員さんが映し出される。

首掛け式のマイク兼スピーカーを装着するよう指示される。
よくゲーム用に宣伝されてるやつ。
はじめてかけたけど、長時間だと肩がこるかも。
音声はクリアに聞こえる。

モニタ手前に机が有り、上からスキャン用のカメラがついて
撮影される形になってる。
机にはキャッシュカードや身分証、通帳を置くスペースが
あらかじめ印刷されてる。

左手には緑のファイルと、提出用のカギのかかった小さいポスト。
右手奥には、小さい液晶モニタとプリンタが置いてる。

銀行員さんとTV電話でやりとりをする。
持参した謄本系は、まとめて緑のファイルに入れてチャイムを押す様
指示される。

チャイムを押すと、店舗のリアル行員さんが現れて、ファイルを回収。
コピーして返してくれる。リアル行員さんの方は制服を着ていなかった。
業務補助みたいな立ち位置のスタッフだろうか。

どうやら、ややこしめの業務を、一括してセンターの人員が処理する
仕組みみたい。

今後、いろんな職種も、こういった遠隔接客に変わるのだろうか。

室内の仕組みを写真に撮りたかったが、撮影禁止と
書かれていたので、携帯は取り出さなかった。


動線がシステム化されている感じはしたが
まだリアル行員が必要な時点で、仕組みとしては過渡期なんだろう。

面白い経験ができた。

橘怜のHACKを本屋さんで立ち読みしてたら
止まらなくなったので、そのままレジに持って行って購入した。
あまり小説は上手くない感じだが、扱われている題材が
興味深かった。ダークウェブとか半グレとかビットコインとか。


クリプト

日本では「仮想通貨」と呼ばれるが、それは間違い。
ブロックチェーンで作られるお金は、すなわちクリプトグラフが元に
なっているので、クリプトと呼ばれる。
訳語としては「暗号資産」の方が近い。

ブロックチェーンは公開され、どのような取引が行われたのかは
世界中から誰にでも見える様になってる。ウォレットの中身も。

ウォレットのアドレスが分かれば、だれが、いつ、なにを、どれだけ
送ったのか分かる。そこから簡単にクリプトの残高も計算できる。

ウォレットは匿名で作れる。スイス銀行の匿名口座みたいに。

ブロックチェーンは中央管理でなく分散型管理。
管理者は不正や間違いをする。アルゴリズムが管理しているので
一旦指示が出れば、第三者の介入なしに実行される。

サイバー空間とリアル世界の接続で、匿名取引は匿名じゃなくなる。

例えばピザを注文して届ける。客は対価をビットコインで払う。
ピザ屋は受け渡しの時にウォレットの所有者を特定できる。

現金をクリプトに変えるときには、銀行口座から暗号資産交換所に
送金し、そこから自分のウォレットにクリプトを送る。
(実際には管理が面倒なので、多くのユーザーが交換所に
クリプトを預けている)

リアル世界の現金を、サイバー空間のクリプトにつなげるには
銀行と交換所と言う、二つの中央集権的な組織を経由する必要がある。

なぜ犯罪者がビットコインを使うのか?

犯罪者がビットコインをドルに換えて外国に送金したとする。

警察は国際的な取り決めに従い、相手国の捜査機関に資金の
流れを調査するよう依頼する。手続きには時間がかかる。
犯罪者はその間に、別の金融機関に送ったり、再度クリプトに戻して
別のウォレットに送ったりする。

そんなことを繰り返しているうちに履歴を追えなくなる。

ですって!おもしろい。

こんなことが延々と書かれている。

作者の橘怜は、自分の詳しい、興味がある分野には
具体的な製品名やアプリの名前をどんどん出して
なかなかしつこく描写する。

主人公がタイで乗ってるバイクは、カワサキのオフロードバイクとしか
描写されない。たぶんバイクに興味がないからだと思う。
サイドバッグ?をつけてそこに荷物を載せてるらしい。

主人公はハッカーなので、小型のPCを持ち運ぶが
そもそもオフロード車でサイドバッグなんかつけるのは見たことないし
(長距離ラリー車は別)、振動の多いバイクで
精密機械を運ぶならバックパック一択のはず。

「ドラゴンタトゥーの女」のリズベットも
良くバイクで移動するが、バックパックにPCを入れてた。

作者の興味がある分野、関心のない分野で
解像度は変わるんやな。






AIに聞いたら、最近は暗号資産を「ミキシング」して
他人のものと混ぜてバラバラに再構成して、別のウォレットに
送るのが流行ってるみたい。

しかし「チェイナリシス」のようなブロックチェーン分析専門の企業が
AIを使ってこのミキシングすら解析してしまうそう。


https://www.chainalysis.com/japanese/
チェイナリシスのサイト