NASAの人工衛星が地球に落下してきたり、相対性理論をひっくり返す光よりも速いニュートリノという素粒子のニュースが流れてきたり、仮面ライダーが「宇宙キターーー!!」と叫んだりしていますが、そういう壮大な宇宙の話題とは裏腹に、僕は相変わらず日々の生活に追われ、人間関係に悩み、地べたを這いずり回りながら生きております。
宇宙から見れば、僕の存在なんてちっぽけなものですから、悩んでようが喜んでようがどうでもいいように映るんでしょうが、こちら側からしてみれば、自分の抱えている問題はもう一大事だったりするわけで、逆に宇宙なんて行けるかどうかも分からないところのことまで考えていられないよって話なんです。大体、宇宙には果てがないっていうことが、僕にはうまく認識できないし。…なんで宇宙に喧嘩売ってんだって話ですけど。
僕が何かで悪戦苦闘していたとしても、それは他の人間も同じこと。で、この「宇宙の視点」で考えると、僕はなんだか生きる力が出なくなります。何か静かな、達観するような気持ちになってしまうからなんですね。どうでもよくなってくるというか。で、「自分の視点」に切り替えて行動するわけですが、そうすると生きてる実感はあるものの、他人との競争は避けられないし、それが時には諍いになったりするわけです。そしてかなり極端な話になっちゃいますけど、こういうことの延長線上には国や民族の対立があったりするんだろうと…それでまた「宇宙の視点」に戻ってくるわけです。
これってアクセルとブレーキみたいなもんでしょうかね?
もし「宇宙の視点」がブレーキの役割を果たすなら、民間人が宇宙に行ける時代が来た時に、できるだけたくさんの人に宇宙に行ってもらいたいです。そして宇宙から地球を眺めて、なにか行き過ぎた場合には「地球的にムリ」って思って欲しいです。