人に何か聞くということは良くありますが

聞く相手を間違えるとろくな事にはなりません。

特にうちの嫁さんにモノを聞くと大変なことになります。


              犬嫁日記#32:『質問の代償』の巻


嫁:「ねえねえ、マイケルジャクソンの『THIS IS IT』の意味知ってる?」

僕:「『これだ!』みたいなことじゃないの?」

嫁:「違うんだなこれが。『これで最後』って意味らしいよ。」

僕:「え?そうなの?知らなかった。」

嫁:「そう考えるとなんだか感慨深いものがあるよね。」


次の日


嫁:「ねえねえ、昨日言ってたマイケルジャクソンの『THIS IS IT』の意味は

やっぱり『これで最後』って意味じゃなかったわ、ごめん。」

僕:「え?違うの?俺、昨日何人かにその話しちゃった気がするけど…」

嫁:「みなさんには訂正をしておいてください。」

僕:「じゃ、俺が言ってたみたいな意味で良かったってこと?」

嫁:「そうなんじゃない?たぶん。」

僕:「無責任だなあ。騙された…」

嫁:「人聞き悪いこと言わないでよ!TVがそう言ってたんだから仕方ないでしょ?」

僕:「……」


しばらくして


僕:「なあ、この間のマイケルジャクソンの『THIS IS IT』の意味だけど、調べたら

『これで最後』という意味もあるらしいよ。」

嫁:「え?なにそれ?」

僕:「だから、マイケルの『THIS IS IT』だよ。」

嫁:「え?…『THIS IS IT』ってなに?」

僕:「もういいわ。」


こんなこともありました。


ある日家に帰ると、フィギュアGP(2009年12月5日)をTVで観ながら号泣する嫁さんがいました。


僕:「どうしたの?」

嫁:「大輔が…大輔が…」

僕:「ああ、オリンピック決まったの?」

嫁:「何言ってんのよ!決まったのは織田信成の方でしょ!」

僕:「織田信成が内定したの?」

嫁:「もう、こんな悲しい出来事を一から私に説明させる気?」

僕:「全く分らないから説明してもらうしかないでしょ?」

嫁:「高橋は練習中に大けがをして、何ヵ月も地道にリハビリをしてこの大会に出たの。

でも、やっぱり復帰直後だからか調子が出なくて、オリンピック行きの切符は

織田信成の手に渡ったの。こんな可哀そうな話ってある?」

僕:「それは残念だけど、次に頑張ったらいいじゃない。」

嫁:「なに言ってんのよ!!代表になれるのは一人だけなんだよ!!!

もう、なんにも分ってない人と話すのはこれだから嫌!

ああ、あんなにリハビリ頑張ったのに、大輔かわいそう…」


TVの音声:「さあ、バンクーバーへの切符はあと2枚!

オリンピックに行けるのは果たして誰なのか?」


僕:「……あと2枚ほど切符あるってよ。」

嫁:「えっ!!ほんとに???やったーーー!!!!」


                       苦難は次回へ続きます。犬




犬嫁日記-戦闘開始