8月の舞台『双六ファイブ』で客演していただいた

ヨーロッパ企画の中川晴樹さんに関するエピソードです。

ヨーロッパ企画の石田剛太さんからの依頼で書いた文章の全文を掲載します。



その日、双六ファイブはPCトラブルのためプロジェクターが使えず、初日の幕が開かない可能性があった。

必死にキーボードを叩き続ける僕に、中川さんはこう言った。


『僕のPCなら繋がるかもしれません。ここから最短距離に家があるのは僕です。取りに行ってきます』


僕は藁にもすがる気持ちで中川さんにお願いすることに。

そして15分後中川さんは戻ってきた。


僕:『早かったね』
中川さん:『タクシーを使ったので楽勝ですよ、あ、これ領収書です…ああ!』
僕:『どうした?』
中川さん:『あのタクシーの運転手、間違えて違うモノ渡しやがった!これ高速道路の領収書だ!』
僕:『往復いくらかかったの?』
中川さん:『1000円です。この領収書560円になってますけど違うんです1000円かかったんです。

1000円ください、犬飼さん1000円くださいよ。1000円だったんですよ』
僕:『1000円俺が払うから落ち着いて』


中川さんのPCは見事に繋がりみんなは歓声を上げた。


中川さん:『じゃなにか適当な画像データを映してみますか』


そう言って中川さんがキーボードを叩くと劇場のスクリーンに大写しになる女性の水着姿の写真


中川さん:『あ、間違えた!』


慌てて消すが時すでに遅く、みんなに質問責めにあう。


中川さん:『昔付き合ってた彼女の写真です』

中川さん:『いえ、前の前の彼女です』

中川さん:『ここ二年くらい彼女いないですね』

中川さん:『ね、美人でしょ?』

中川さん:『モテません』

中川さん:『だから合コン早く設定しろよ、お前ら』

止まらない中川さんの女への執着心。

遠巻きに退いて見ている女性スタッフ陣。

中川さん:『俺は東京に女見つけに来たんです。芝居なんてどうでもいいわこの際。』



この文章に対する中川さんのコメントがこちらで聴けます。

ポッドキャストでも聴けるようです。


第36回 週刊!ヨーロッパ
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