健康診断が好きな人っているんでしょうか?

僕は大の苦手です。

一般的に男性は検査とか病院とかに行きたがらない人が多いような気がします。

それに比べて、女性は割合病院や検査に抵抗がないように思えます。

男はものぐさな人が多いのかもしれません。

 

              犬嫁日記#29:『恐怖の健康診断』の巻


都合で嫁さんがしばらく実家に帰る事になり、久しぶりにひとりで羽根を伸ばしていると突然の電話。


嫁さん:『ねえ、明日は健康診断だけど分かってるよね?』

僕:『えっ?何のこと?』

嫁さん:『何のことじゃないでしょ。今20時50分だから、もう今から飲み食いはできませんからね。』

僕:『急にそんなこと言われても…』

嫁さん:『何言ってるんよ。前にちゃんと説明したでしょ。』

僕:『記憶にないんだけど…』

嫁さん:『とにかく明日9時に行けばいいの!』

僕:『……』

嫁さん:『ちゃんと行ってよ!』

僕:『はいはい。』


次の日の朝


僕:『うわ、そうか、尿とか便とか採らなきゃいけないのか。めんどくさい…』

僕:『なんか手間取ってるうちに遅刻しちゃった。』

僕:『なんか白い目で看護士さんがこっち見てる。』


案の定、受付で遅刻を叱られた上に、必要な書類に記入がないとさらに叱られる。


受付の人:『特定検診ですよね?』

僕:『特定?…あ、はい。すいません…』

受付の人:『書類に記入がないんですが…』

僕:『え?あ、すいません…(こんな書類があるなんて知らなかった。昨日なんで言わないんだよ…)』

受付の人:『もう女性の時間になってるんで…急いで書類書いてもらえますか?』

僕:『はあ…すいません…』


項目がかなり多い書類が2枚もある


受付の人:『どうしました?』

僕:『…もういいです。』

受付の人:『え、受けなくていいんですか?』

僕:『…はい、普通の検診でいいです…』


特定検診というのはどうやら肺がんと胃がんの検診のことらしいが、

朝から叱られテンションが落ち切った僕は、普通の検診だけ受けて家に帰った。


嫁さん:『もしもし、ちゃんと検診受けた?』

僕:『…受けたよ。』

嫁さん:『なんでそんなテンション低いの?』

僕:『…書類があるなら事前に言ってくれる?』

嫁さん:『言ったじゃない。』

僕:『聞いてないよ。』

嫁さん:『じゃ、その場で書けばいいでしょ。!』

僕:『もういいよ。普通の検診にしてもらったから。』

嫁さん:『ガン検診しなかったの?信じられへん!そんなの意味ないでしょ!』

僕:『仕方ないだろ!来年受けるからもういいよ!』

嫁さん:『なんでちゃんとやらないのよ!やる気がないからそうなるんでしょ!』

僕:『お前がなにか手続きするといつもこうだ!大雑把なんだよ!』

嫁さん:『なによ!良かれと思ってしてあげてるのに!』

僕:『うるさい!来年は自分で書類取り寄せるからもうほっといてくれ!』

嫁さん:『じゃ、胃がんとかになって私に迷惑かけないでよね!』

僕:『迷惑だから検診させてんのか!』

嫁さん:『当たり前でしょ!』

僕:『絶対ガンになんかならない!!』


嫁さん:『…もういい、じゃあね。』


電話切れる




僕:『こんな喧嘩してたら、胃が悪くなる。』



                       苦難は次回へ続きます。犬




犬嫁日記-小さな看護婦さん