現在『ロスタイムライフ 特別版 後編』の撮影中です。


第8節『部長編』をご覧になった方は分かると思いますが、

審判団の編成が変わっています。

現在のチームは、僕が主審役で、

『ヨーロッパ企画』という京都の劇団から中川晴樹さんと石田剛太さんが線審役、

予備審役に宮成竜二さんという構成になっているのですが、(現場で審判団Cと呼ばれてます)

ここ2~3日、この『ヨーロッパ企画』の中川さんにいろんなことが起きています。


4月1日の撮影時


アイドル好きを公言している中川さん、

中川さん:「共演の酒井若菜さん、かわいいですね。」

中川さん:「酒井さんと話したいなあ…」

撮影終了後、酒井若菜さんに話しかけられる…僕が。

酒井さん:「審判役は大変ですよね、立ちっぱなしで。私なんか無理。」

それは僕らを気遣ってくれるやさしい言葉の数々であった。


その帰り道


中川さん:「僕、酒井若菜さんが犬飼さんに話しかけて来た時に、突っ込みを入れたかったんですよ…

突っ込めるところが3箇所はあったんですよ。」

僕:「ああ、あったよね。」

中川さん:「酒井さんがしゃべったあと、もう少し犬飼さん、間を取ってもらえたら…僕言えたのに…」

僕:「急に話しかけられたんで、そこまではちょっと…」

中川さん:「そうですよね…急でしたからね…」

酒井さんと話せなかったことで明らかにガッカリしている中川さんに、ちょっと申し訳ないと思う。


4月3日の撮影後


撮影が早く終わり、東京テレポート駅からりんかい線に乗り込んだ審判団。

隣に座った中川さんと演劇について結構真面目な話になり、

電車が途中で折り返してしまう事に気付いたのは発車ベルが鳴り終わる時だった。

大急ぎで電車を降り、反対側に停車中の電車に飛び乗って、

しかも満員なので、前にいた石田さんの背中を押し込むと同時に扉が閉まる。

しかし次の瞬間、僕らは驚愕の事実を知ることに。

石田さん:「これ、横浜行きですよ…それに横浜まで停まらないみたいですよ…」


顔面蒼白の4人


石田さん:「横浜まで20分程ありますねー。これがほんとのロスタイムですよね…

あれ、けっこう面白い事言ってますよ、今。」

みんなの空気をなごませようと冗談を言う石田さん。が、しかし…この男は違った。

中川さん:「このロスはけっこう大きいですよね…大きいなこれは…うん、大きいわ…」

僕:「ゴメンね。初歩的なミスだよね…大きいって3回言われるとさすがに責任感じるよ…」

中川さん:「いえ、責めてるわけじゃ…でも大きいな…これは」

早く帰れることを喜んでいた中川さんの顔を思い出し、ほんとに申し訳ないと思う。


ようやく横浜に降り立った4人


中川さん:「このホームで待てば帰れるんですか?」

僕:「うん、40分に来るから。ほら、あと4分だよ、すぐ来るよ。」

中川さん:「…そうですか、でも…」


その時だった。足早に歩いてきた男性が、中川さんをうしろから突き飛ばしたのだ。


中川さん:「えーーーっ!!…いや、信じられんわ。なに、今の??」

僕:「うわっ!しかもめちゃくちゃ恐い顔してる。」

中川さん:「ちょっと、もう…信じられん。なにそれ!!」

僕:「踏んだり蹴ったりとはこの事だね…」

中川さん:「もう、ほんと信じられん!ほんと…」

石田さん:「もうその辺にしといたほうがいいですよ。」

中川さん:「え?なんで?」

石田さん:「あの人、マジ恐い人だし、中川さんがそういうこと言ってるの聞いて睨んでたから

もう止めたほうが身のためですよ。殴られちゃいますよ。」

中川さん:「…後輩(石田さん)に説教までされてしまった…へこむわー…」


明日で撮影オールアップなんですが、中川さんの今後が無性に気になります…