集団の中にいると時々思うこと。


僕は、基本的に大勢の人間がいる場所が得意ではないので

自分から積極的に輪の中に入っていくのが苦手です。

いい年をして人見知りというのもどうかなというのもあるんですが、

子供のころからそうなんだから仕方がないです。


ですが、そこにいる目的がはっきりしている場合はとても居心地良くなります。

これこれをやるために、今発言をしているんだという理由さえあれば

何の問題もなく人の中に入っていけるというわけです。

芝居なんかもそうで、演じている時はその役がいなければ物語が成立しないという

大前提があるので、自分の存在に迷いがないというか、ある種の安心感があるのです。


でも、その役を終える時、例えば稽古場の休憩時間とかになると、

途端に何を喋ったらいいのかよく分からなくなったりして、

急にそわそわしだしたりします。

誰かに話しかけられれば普通に話すんですが、

自分から何かを話しかける比率は非常に少ないと思います。

調子が良ければ積極的に話をすることもあるんですが、


…だからといってこんな自分もけっこう嫌いじゃなかったりするんですよね。


だって、こういう人って少なからずいるんじゃないかと思うんですよ。

世の中にはいろんなタイプの人間がいるのだから、

休憩中に何喋ろうって、うんうん考えてる人がいてもいい。


なんだかそういう事で、ああでもないこうでもないと考えをめぐらしてる人に

親しみを感じます。