地質学の専門家で、シェルに勤めていた石油探査の専門家。
その分野では第一級の成果を残していたといわれる
ハバート氏は1956年の学会で次のような発表を行った。
「米国の石油の埋蔵量はまだたくさんあるもの、
年間に算出できる量は、1971年前後にピークを迎え、
その後は、徐々に産出量が減少する。」
彼の勤め先であったシェルも、
他の石油メジャー(大手会社)も、
そして、石油探査の専門家(多くは石油会社と利害を持っていた)も
彼の理論を批判・攻撃した。
しかし、米国の石油産出は、彼の予測から14年後、予測よりも1年早く、
ピークを迎え、その後は現在まで、毎年減少する一方である。
****
そして、彼の理論を世界中の油田と、すでに発見されたこれから開発される油田、
そして、まだ発見されていない油田にも適用すると
世界全体の石油産出量のピークは、
2005年 から 2010年
という予測が多い。
予測に使うデータなどにもよるが、世界の石油生産量は、
いままさにピークの真っ最中なのである。
この事実は、我々にとって、どのような意味があるのだろうか?
2005年から2008年にかけて石油価格が急騰したのは、
投機が理由とされているが、
もしかすると、実際には、 ピークの到来により需要に供給が追い付かない
という要因が働いていたのかもしれない。