タイトルを週刊誌風にしてみました。(笑)



本日は

その11 「国債はバブル?」  の続続編です。




「国債は、基本的に暴落しないのだ!」



というお話を。。


(テレビで天才バカボンをやっているのを見つけまして

見ているわけではないのですが、あの強烈キャラはけっこう好きなのです(笑))



この話、専門家でも、わかっている人はわかっているけど、


エコノミストの中にも、メディアの経済記者の中にも

イマイチ わかっていない人がいるようです。


普段、経済分析などと関係ない

学校卒業以来 久しく経済を学んでいない人とっては、


「マクロ経済」とか、「政府の財政」とか、「金融政策の効果」とか


言われても、本当の意味でどう働いているのか、なかなかピンとこないですよね。

(大学での授業も、今考えると、表面だけしか学ばなかったように。。。)


だからわかりやすい言い回しが使われると、

「なるほど」と間違った理解で、分かった気になってしまう。




そして専門家達ですら、わかりやすくという配慮で(?)


家計のお財布にお金が残る感覚で、


国債のことを、「将来世代からの借金」だとか、


貿易収支を 黒字だから良い   赤字はダメ程度の


論調から抜け出せない!



考えてみたらわかります。

借金している人がいれば、お金を貸した人がいるのですから。


貿易黒字の国の、相手国は貿易赤字ですよね。


日本は貿易黒字がなくなると本当に困るのでしょうか。。。


貿易黒字でない国は、世界中に山のようにありますが、

その国々はそんなに困っているのでしょうか?


。。。という話は、また次の機会に。。。(笑)






さて、なぜ国債は暴落しないか。

少なくとも、暴落しにくい という話です。



最近の 「一部の専門家」 が


日本国債の残高は、もうこれ以上増えたら大変。

なぜなら、日本の家計の貯蓄額に近づいている。

家計の貯蓄額を超えたら、もう国は国債を発行できない。


そういう、意見が散見できます。



そういう人達の説明を、非常に簡単に単純化すると。



お金を持っているのは家計(=個人)

国は借金をしている。


だから、お金を持っている人が、

「もう貸して上げられないよ。

だって、もう貯金を全部貸してあげたから。。」


そうなって、国債は発行したくても誰も買えない状態になる。


そういう説明だと思われます。


一見、本当らしいですね。



これは、むちゃくちゃ間違いだということを

説明します。


国全体の経済と、家計の感覚を一緒にして


「いい加減なことを言っちゃだめでしょ!」


ということです。

確かに、日本国債の発行残高は非常に大きくて、

財政の健全性という意味では、大きな問題です。


しかし、今の経済環境が続くことを前提にすると、


当面、国債の発行には問題なくできて、

残高が今の倍になっても

国債が消化されてしまう可能性すらあるのです。



戌渡はなぜこんなに強気なのでしょうか?(笑)

説明は思ったより簡単です。


考えて見ましょう。


1. まず、日本国債を発行するのはなぜでしょうか?

   それは、支出するためです。(歳出といいますね)

   使う目的はいろいろですが、結果的に個人か、企業に支払われます。


2. 支払われた支出=お金を、個人も企業も銀行や郵貯などの口座に預けます。

   一部は国債を買うかもしれません。(笑)

   

3. 銀行は、普通は貸し出しするのですが、現在はバランスシート不況なので

   貸出先があまりありません。


   しょうがなく何かで運用して利ざやを稼ぐのですが、

   運用できる有価証券にはあまり選択肢はありません。

   結果的に国債を買います。

     (だから、銀行、郵貯などで国債の3分の一以上を保有しています。)


このように、発行した国債は、ぐるっと回って、必ず銀行などに買われます。



びっくりしましたか?

あまり、びっくりしないですよね。

言われてみればあたり前ですよね。



2.で個人や企業が銀行に預けなかったらどうなる?

他の人への代金として払ったら、すでにある借金を返したら?


その場合も、受け取った人、借金を返された人は

そのお金をどうするでしょうか?

銀行に預けます。


だからこの説明で十分なのです。



つまり、日本の国債は、アメリカの国債が海外の投資家に

かなりの金額(約半分)が保有されている、のと違って、

国内で消化されている。


しかも貿易黒字、資本収支黒字のおかげで

トータルでは海外からお金を借りてません。


このため、円も、国債も、ぐるっと国内で回るのです。




この状況は、日銀の統計 「資金循環表」 で見ることができます。

(なぜか、表が分割されていて、ちょっと見にくいのですが。。。)


一番新しい2008年度でみると

政府(=国債など)と、海外はお金の借り手で、

家計=個人と、法人=企業全体貸し手です。


そして、貸している金額と、借りている金額を足し算すると

プラス・マイナス ゼロになります。


誰かが借りていれば、誰かが同じ金額だけ貸している。

これは毎年同じです。

当然ですよね。(笑)




海外に資金を依存していない日本では、政府が支出した円も、発行した国債も、

ぐるっと回って、問題なく回ってしまうのです。

(さらにいうと、先進国は、海外に資金を依存していても、普通の状態であれば、大丈夫なのです!)



こんなわけで、日本国債は


「暴落しないのだ!」


というわけです。