まだ、国債利回りも、金利も上昇していませんが。。。


その6~その8で、


戌渡は、 景気回復には、


国債発行と財政支出の大幅拡大が


必要と提案しています。



そして、ここまでのところ国債残高が増えているが、

価格が下がるとか、嫌われて。。なんてことは起きていない

と説明しました。


しかし、景気のためとはいえ、財政赤字覚悟で

財政支出を拡大して、その結果、国債を大量に発行したら

何が起こるでしょうか?


これをきちんと説明するには、次のようなことを理解する必要があります。

尚、利回りと金利は、細かく言うと意味合いが違いますが、この説明では

区別する必要がないので、同じものと捕らえて結構です。

(用語的には、区別して書きますが、気にしないで大丈夫です。)


  1. 正常な経済情勢の国債利回り

  2. 現在の(異常な)国債利回り

  3. もし、景気が正常化したらどうなるか?

  4. 国債の利回りがどうなったら異常といえるか?


長くなるかもしれないので、2回ぐらいに分けますね。


もし、説明が長すぎる、分かりにくいと思われたら、

次回に書く予定の 「4. 国債の利回りがどうなったら異常といえるか?」

を読んでくださいね。


景気が正常化すれば、ある程度の金利・利回り上昇は当たり前。

きっとマスコミやら、半シロウト エコノミストは、当たり前範囲でも

大騒ぎすると思いますので。


皆さんは、今これを読んでおけば、「だからどうした?」

と落着いていてくださいね。


そして、日銀のコメントは、分かりにくいのですが、

ものすごく先の先まで読んだ大人の内容です。

その内容を見ておけば、まず判断を間違えることはありません。



1.正常な経済情勢の国債利回り


住宅ローンを借りたことのある人なら分かりますが、

同じ種類のローンなら、短期のローンよりも、長期のローンの方が金利が高いですよね。


これは、2つの意味があって、

  い お金を貸すとき、短期よりも長期の方が、帰ってくる確実性が低くなるリスクがある

     ので金利を割高にする。(期間が長くなれば、借り手の状態や、景気が変化するリスクがあるため)

  ろ もう一つは、短期であれば、世の中の金利はそれほど変化しないが、

     長期だと世の中の金利が変わっているかもしれないので、貸し手にとって不利になるかもしれないため

     金利を割高にする。


というわけです。



国債(債券)も お金を借りる契約なので、同じ理由で短期の物よりも、長期の物のほうが利回りが高くなります。

            (カッコ内は 例えばインフレ率が1%で、将来的にも同程度と予測した場合の例)

    1年物  例  2%  (根拠  インフレ率+1%程度)

    5年物  例  3%  (根拠 1年物+1%程度)

    10年物  例  4%   (根拠 1年物+2%程度)


そして、将来のインフレ率が上昇すると予測されている場合には、短期は同じ程度でも長期はもっと利回りが

高くなります。


2. 異常な現在の国債利回り


それでは、現在の国債の利回り (市場での流通利回り) を見てみましょう。


    1年物  0.14%  

    5年物  0.50%  

    10年物  1.34% 


1年物どうし、5年物どうし、10年物どうしを、それぞれ、1の正常な利回り(インフレ率1%の例)と比べてください。

現在はデフレで、インフレ率が0%か それ以下なのですが、その分を差し引いても、

かなり低いことが分かります。


   あ 低い理由の半分は、デフレですが、さらに将来にわたってデフレ状態が続くことを

      予想する人が多いための利回り水準です。

   い もう一つの理由は、景気対策のために政府が日銀に無理を言って、

      お金を市中にジャブジャブに供給しているためです。

      余ったお金は、銀行に預金の形で預けられます。そして、それが国債に

      投資されているため、国債の利回りが低下してしまっているのです。



次回は、


3.もし景気が正常化したらどうなるか?


これは、1のようになる。。。が正解でしょ?


はい。基本的な答えはそうです。

それをもう少しよく見てみましょう。



そして、


4. 国債の利回りがどうなったら異常といえるか?


すぐに、金利上昇だと騒ぐマスコミ がいます。 

   一部の 市場を理解していない 自称 評論家やエコノミスト

    (それと、理解していても、騒いで目立ちたがる人) も


景気が正常化しての金利上昇と、

そうでない、異常な状況と、どうやって見分けるのか?

そこを考えて見ましょう。


続く。。