「内閣の方針が不明瞭」とか、「発言がぶれる」とか
そのような表現で首相や閣僚が批判されることがあります。
。。。というか歴代の内閣を見ても大体そのような批判が多く、
マスコミにたたかれて、支持率を落とすのが
よくあるパターン。
現政権は、「マニュフェストが大事」という立場から、
各閣僚が「これはマニュフェストの重要なポイント」
と、それぞれの担当省にとって 都合のよい(?)
ところを強調して、ついでに自分の所轄まで超えて
主張する。
鳩山首相も、自身が 「マニュフェストは国民との約束」 と
断言したために、指導力を失っている。。。
これが混乱の元となっています。
衆議院選の民主党のマニュフェストは、
「基地をどうしろ」 とか
「国債発行上限は XX兆円」 とか
「高速道路の無料化」 とか
「子供手当」 とか
自民党政権に反対する意見を寄せ集めた
一貫性のないものでした。
大臣や幹部が、マニュフェストのそれぞれ都合のよいところを強調して主張します。
全部集めると、お互いに矛盾だらけの政策になってしまいます。
鳩山首相も こちら立てれば、あちら立たず。
外から見ると、内閣が混乱しているように、あるいは
鳩山首相のリーダーシップが欠けているように、見えてしまいます。
内閣の判断軸がどこにあるのかも不明確です。
地方の景気を良くするといいながら、
公共工事を全面カット。 地方では民主党の方針の影響で
倒産に瀕している中小企業から恨みの声が上がっています。
どうすればこの問題を解決できるのでしょうか?
***
皆さんも、似た経験ってありませんか?
妻に (あるいはご主人や、未婚の方は彼女・彼)に
「もっと優しくしよう」 と 心から決心する! (A)
しかし、
「甘やかしすぎると、かえってうまく行かないよなー」 (B)
そうすると悩みが生じます。
「おいしいディナーに連れて行って!」
と言われたときに、
「いいよ」 と言うのか
それとも
「また、次の機会に」 と先送りすのか
あるいは
「ダメだよ。この前行ったばかりじゃない」 と断るのか
皆さんならどれを選びますか?
。。。。と言ってもそれぞれの事情で絶対に正しい選択肢はないですよね。
この判断のときに、 「A or B」 で考えると悩みは深くなります。
つまり、やさしくするのが正しいのか?
甘やかし過ぎない方が正いいのか?
では、決めることができないし、説得力もありません。
こういうときに、大切なのは、AとBを含むさらに大きな視点 (=判断軸)。
例えば、「10年後の二人の幸せをより大きくする」 (C)
やさしくするのも、甘やかし過ぎないのも、
10年後の二人の幸せを大切にするから。
より大きな、AとBを含む Cの判断軸 を前提に考えると、
今の彼女(彼氏/配偶者)にどう接すればよいのか
答えが見つかりやすくなるはず。
そして次にどのように接するかも矛盾なく決められるはずです。
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それでは民主党は、(あるいは自民党もそうすればよかったのに。。。)
どのような判断軸を 持つべきでしょうか?
「10年後の国民の幸せ」 。。。と言いたいところですが、
これでは政策としてはあいまいすぎます。 (友愛よりは具体的ですが(笑))
私なら、「次の世代の希望を回復する。」
これを一番の判断軸の方向性として選びたいと思います。
これからの日本経済を担う若い世代が、将来に希望をもてない状況は悲惨です。
これから社会に出る学生が、就職先が見つからない。
厳しい現実に就職そのものから逃げたいと感じる。
なんとか就職した若者も、仕事の厳しさに、常に不安を抱え、やりがいを感じることができない。
そんな状況を変えることを一番の軸とすれば、他の世代も希望を持つことができます。
さらに具体的には、
若い世代を含め、将来の夢を持てる職業に就ける程度に失業率を低下(3%はよい目標です。)
数年での景気の回復と、さらに長期での経済成長へのコミットメント。
景気が回復して、経済成長が適正化すれば、
年金の資産運用も正常化して、 **1
年金の支給に安心感がもてます。
高齢者も現役世代も、これからの世代も、
将来への安心感が大幅に回復します。
(**1 名目GDPが成長すると、金利も、株式もぐっと正常化します!)
どのような判断軸でもよい。
国民の短期・中期・長期の幸せを矛盾なく表現できる
そのような判断軸を打ち出して、意思決定すれば、
「ブレ」などと批判されることもなく、
リーダーとしての姿勢を明確にすることができるはず。
鳩山氏の首相としてのビジョンが試されているのでは?