戌渡が「脱ガラパゴス」などで主張しているのは、



正しい経済政策を実施すれば、3年程度で 日本経済は成長軌道に戻れる」


そして、それまでの3年間でも、そこそこの成長が見込める。



前回は、経済成長とは?GDPってそもそもなんだっけ?という話から、

GDP=国内総生産 の名目成長と、みんなの給料の上昇には密接な関係がある。。。

。。。。ほとんど一対一(国内全体で見たら) の関係 と、問題を解きいながら解説しました。


だから、名目ベースでGDPを成長させないと、みんなの暮らしは良くならない。

その逆は、給料が下がったり、失業が増えたり、

全くいいところが無い。




それでは、今日も問題を解きながら、考えて見ましょう。


問題3  今の不況、政府支出は増やすべき?減らすべき?


現在、民主党は必死になって、財政支出を切り詰めようとしています。

メディアは事業仕分けで X千億円とか、1.X兆円 歳出削減。。。目標に届かずなどと

連日 鳴り物入りで報道していました。


これが正しいかどうかは、別として、景気が悪いときに支出を減らしたら、「景気が大変!」

という声も多いです。


景気刺激派は 

 「不景気だから、財政支出をもっと増やせ!」

といいます。


一方で、不景気で税収が落ち込むから、財政赤字で国債を発行しなくてはならないため

財政再建派(財務省中心ですが)は  

 「不景気だから、赤字を減らすために財政支出をもっと減らせ!」

といっています。


どちらが正しいのでしょうか?

その詳しい話は、次回(のその後ぐらい?)までお待ちください。

その前段階として、 GDPを分解して見ましょう。


2008年の日本のGDPは 556兆円。

その内訳と、GDPに占める割合は


  民間の消費支出  309兆円  約55%  ほとんどが家計、つまり我々の普段の消費

  民間投資       104兆円  約19%  企業の設備投資が中心

  政府の支出・投資 117兆円  約21%

  輸出入        27兆円   約5%  輸出89兆円(16%) と 輸入62兆円(11%) の差


政府の財政支出が1兆円単位で減ると、

その分はまず、ストレートにGDP0.2%程度の減少になります。


さらに、公共投資などが減ると、景気が悪い中ですから、その効果は波及します


民間の設備投資が減り、雇用不安から消費支出も減ります。

景気が悪いときに、財政を削ると、あちこちでGDPが縮小する方向に、変化が起きます


どの様にお金を使うかによりますが、大体2倍ぐらいの効果が出ます。

これを乗数効果といいます。


これが戌渡が、鳩山総理&民主党政権になって、

「景気の悪い今だから、 財政は削ってはいけない!」  「仕分けはお手柔らかに!」

といい続けてきた理由なのです。


長期で見たら、予算の徹底した見直しは必要不可欠です。賛成です。

自民党時代にやらなかったことです。


しかし、仕分けの目的が予算の削減に偏っているのは、

短期的な視点としか言えない。


さらに、経済GDPに対するマイナスのインパクトが大きすぎます

仕分けは長期的な、戦略的な視点で行なうべきです。


削ることありきでなく、新たな戦略的配分

が理想の姿です。


不景気のときですから、企業も儲からないので法人税は減ります。

個人も、残業や、ボーナスや、給料すら減って、所得税も減ります。

支出を切り詰めますから、消費税も減ります。


不景気だと税収も減るのです。


そしてさらに、不景気のときに、財政支出を減らすと、GDPがさらに減ります。

その結果、税収はまたさらに、ガクッと減ります。


不景気のの時に、財政の再建を目指して、支出を減らすと、GDPが落ち込んで、

税収は、ガクッと減ります。

これは  「財政削減の負のスパイラル」と呼んでも良いでしょう。



つまり、財政削減は、財政の赤字を増やすのです!


しかし、景気が悪くて、税収が減っているわけです。

その税収が減ったにもかかわらず、財政支出が増して、

赤字が増えないか心配ですよね。



でもその赤字についてはどう考えればよいのでしょうか?

その話はおいおいしますね。




今日の結論。


GDPを成長路線に戻すには、財政支出を増やすしかない!

そして、みんなの給料を上げるには、名目GDPを成長させなくてはいけない。


だから、みんなの暮らしをよくするには、財政支出を増やすしかない。


これが今日の結論です。




皆さんにおねがい。

戌渡は、できるだけわかりやすく解説しているつもりですが、

もしかすると、マダマダわかりにくい、なんて思ったら、

ぜひ教えてください。


それから、「そうは言っても。。。。」そんなコメントもお願いします。


なんといっても、戌渡が書いているのは、

ある種の「思考実験」

絶対に正しいとはいえません。

だから、皆さんのフォードバックや、疑問、感想、

おもしろいとか、よくわかんない!なども歓迎です!

なんでも、どんな意見もお待ちします。

** まじめなコメント、質問、素朴な疑問などに限ります。

** あらしとか、エッチな勧誘(キスマーク)などは、即刻退場してもらいますよ。



注) 以下、カッコ内は読みたい人だけ。他の人はとばしてください。(笑)

(選挙の時には、そういう主張をしている政党を

しっかりと選ぶ必要がある!   。。。だけど、

選挙でそういう主張をしていた党はあるか?

民主党は、 後ろ向きの 景気対策はあっても、

  経済成長 GDP成長は見当たらない。。

自民党も、麻生さんはがんばってそういう主張をしてたけれど、

財務省系のひと(与謝野元大臣など)は、財政再建といいながら、

予算の圧縮ばかり。

今の藤井財務大臣も、同じだよね。

経済成長よりは、財政再建のほうがよいといい続けて、

財政支出を減らすことしか考えていない。

結局、デフレを作っているのは、財務省系列。

社民党や共産党にいたっては、経済を。。。  その話はいずれ、また。)