まったく大変なことを放言されましたね。


亀井大臣様、あなたはガラパゴスのゾウガメのように他の世界から切り離された進化をしているように、見られていますよ。


経世済民と言う言葉が「経済」のもとと、本で読んだことがある人も多いですよね。


戌渡はこれを、経済を理解せずに政治はできないと言う意味と、捉えています。


亀井さんは、どうも世の中の仕組み、マクロの経世済民を理解ができていないようです。

モラトリアム=借金の返済を猶予したら、借り手は楽になる、と考えたのでしょうね。


良い例が、江戸時代に繰り返しあったモラトリアムです。

幕府は、各地の藩の財政が厳しかったため、商人から貸りたお金を猶予あるいは棒引きしたのです。

その結果何が起きたかというと、借り手はますます苦しくなりました。


。。。なぜ?


借金を棒引きされても、藩の財政の根本が余裕がないため、遅かれ早かれ

また借金をしなくてはいけなくなります。


そのときに、以前に貸した金を棒引きにされた商人はどうするでしょうか?

なかなか返してもらえないのであれば、「今回はお貸しできません。」

と言うことになるでしょう。


「そこをなんとか」と言って借りる藩には、

以前よりも高い金利や厳しい条件で借りざるを得なくなります。

物を売る場合には、値段をその分高くして売ります。

だって、後でお金を払ってもらえないリスクがあるなら、

その分儲けをたくさんもらわなければ割が合わないですよね。


結果的に、借金などの条件が悪くなるのです。


今回の中小企業向けの借金でも同じです。

モラトリアムになった企業に、追加で貸す銀行は、まずないでしょう。

そうすると、モラトリアムでの延命効果は、せいぜい数ヶ月。


その間に景気が好転して、資金繰りが改善すればよいのですが。


もし景気がなかなか改善しないと、半年後、1年後には資金繰りが厳しくなった中小企業が

さらに厳しい状況に追い込まれるリスクもあります。


しかも、モラトリアムになった企業は、商売でも信用がなくなりますから、

現金でないと仕入れができない。納入・売り掛け金の条件も足元を見られる。。。



亀井大臣は、予算を使わずに、中小企業対策ができる「すばらしいアイデア」と

思ったのではないでしょうか?


しかし、他人のふんどしで、対策ができるほど、今の景気は一筋縄ではいきません。


中小企業の資金繰り対策は、政府保証の拡充・強化が王道でしょう。

それがあってすら借り換えはできても

本業で儲けが出なければ、根本の問題が解決されません。


一番重要なのは、短期・中期・長期での景気対策です。

補正・本予算で景気を冷え込ませないように、ぜひとも御願いしたいです。



本末転倒な対策で注目を集めるのは、民主党政権の信用を傷つけます。

景気に水を差さないように。よろしくお願いいたします。