多尿とは?

多尿(たにょう)とは、尿の量が通常よりも多くなる状態を指します。

 

一般的に、猫の1日の尿量が体重1kgあたり50ml以上になると多尿を疑います。

 

通常の尿量は、体重1kgあたり20〜30mlと言われますが、食事の水分量が尿量に大きく影響します。

 

1日あたり5~25ml/kgという調査結果もあります。(※トレッタ調べ

 

多尿が起こる理由

腎臓病の猫では、腎臓の機能が低下することで尿を濃縮する能力が減少します。

 

その結果、体内の水分を十分に再吸収できず、尿の量が増えてしまいます。

 

尿比重の項目も参照ください

 

以下は、多尿の主な原因です。

  • 腎機能不全:腎臓が正常に機能しなくなることで、体内の老廃物を十分に排出できず、水分も過剰に排出されます。
     
  • 糖尿病:血糖値が高くなることで、腎臓が余分な糖を尿と一緒に排出しようとするため、尿の量が増えます。
     
  • 甲状腺機能亢進症:ホルモンバランスの異常により、水分の排出量が増えることがあります。

 

多尿の見分け方

飼い主さんが多尿に気づくポイントとしては、以下のようなものがあります。

  • トイレの回数が増える:普段より頻繁にトイレに行くようになります。
     
  • トイレの砂の消費が多くなる:尿の量が増えるため、砂の消費量が多くなります。
     
  • 水を飲む量が増える:尿の量が増えると、それに伴って水分補給のために水を飲む量も増えます。

 

多尿が見られたら

もし猫に多尿の症状が見られた場合、速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。

 

腎臓病や他の病気の早期発見・治療が必要だからです。

 

ケアのポイント

  • 定期的な健康チェック:腎臓の機能を定期的にチェックすることで、早期に問題を発見できます。
     
  • 適切な食事:腎臓に優しい特別な食事を与えることで、腎臓の負担を軽減します。
     
  • 水分補給:新鮮な水をいつでも飲めるようにすることが大切です。

 

猫の腎臓病は進行性の病気であり、早期発見と適切なケアが重要です。

 

多尿の症状を見逃さず、日々の観察と定期的な検診を欠かさないようにしましょう。

 

多飲多尿と呼ばれるように、多尿になると喉が渇くため、多飲になります👇

 

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