毎年、TARAKOさんのお芝居を観るのは私にとって特別な楽しみのひとつです。

WAKUの演劇は単なるエンターテイメントを超え、人生の深い真実を探る旅のようです。

舞台上で繰り広げられるストーリーは、命、家族、そして幸せといった普遍的なテーマを軸に展開され、私たちの心に強く訴えかけてきます。



今年の公演も例外ではなく、いつもながらに繊細で、細やかな感情の揺れを見事に表現しています。

特に、家族間の絆や日常生活の中で見落としがちな幸せの瞬間を、深い共感を持って描いています。

個人的には、先月、義父を亡くしたばかりで、その悲しみの記憶がまだ残る中での観劇でした。

"いつものこと"がどれほど貴重で大切なのかを改めて思い知らされた瞬間は、涙なしではいられませんでした。



この経験を通じて、幸せは何か大きなものを成し遂げたときに"なる"のではなく、日々の小さな瞬間に"気づく"ことから生まれるということを、深く実感しました。

私たちの周りには、見過ごしがちな小さな幸せが溢れているのです。

TARAKOさんのお芝居は、そうした日常の中に隠れた宝物を見つけ出すきっかけを与えてくれます。

来年もまた、この心に残る時間を楽しみにしています。そして、今回の公演から得た教訓を胸に、日々をより豊かに過ごしていきたいと思います。