猫の頭部、顔面には、
肥満細胞というアレルギーに関連した細胞が、
密集しています。
耳や、目の周りで、
肥満細胞が小さな塊(しこり)を作ることが時々あります。
ほんの小さな、
虫刺されの痕のように見える事もあります。
皮膚に"できもの"がある場合、
見た目で、「良いもの・悪いもの」を判断することはできません。
細い針で、細胞を採取して、顕微鏡で観察(細胞診といいます)します。
細胞診でも診断がつかない場合もよくありますが、
細胞診だけで、かなり特徴的な病変が見える場合もあります。
肥満細胞腫、という腫瘍の細胞は、かなり特徴的で、
細胞診でかなり見当を付ける事が可能です。
アレルギー症状が繰り返すような場合は、
切除できる場所であれば切除、
切除が難しい場合は、抗炎症薬などの内服で改善を図ります。