※一般的な検査項目について、概要を記事にしています。

検査は同じ数値でも、検査目的や個体差によって解釈が変わります。

受診患者さん以外で、お電話等でのご質問にはお答え致しませんので予めご了承ください。

 

image

 

  T4(血清総サイロキシン)

 

~甲状腺ホルモンの役割~

  • 体温を上げる
  • 心拍数や血圧を上げる
  • 新陳代謝を活発にする
※車で例えると、"アクセル"の役割

 

  甲状腺機能亢進症 (ネコで多い)

 

甲状腺ホルモンの増加によって、

  • 体温が上がり↑
  • 心拍数や血圧が上がり↑
  • 新陳代謝が活発になります↑↑
食欲も増え、"病気"のように見えないのが特徴です。
 
食べる割に痩せていく・・・という症状から甲状腺ホルモン確認して、病気が見つかる事も多いです
 

 

  甲状腺機能低下症(犬で多い)

 

甲状腺ホルモンの低下によって、

  • 体温が下がり↓
  • 心拍数や血圧が下がり↓
  • 元気がなくなります↓↓
食欲は落ちますが、代謝が悪く、体重は増える事もあります。
 

 

一言でいうと・・・”覇気がない”状態になるのが特徴です。

 

厳密には・・・

 
  • 甲状腺自体に問題がある場合と
  • 甲状腺にホルモンを作らせる指令を出す脳下垂体に問題がある場合と
  • 脳下垂体にホルモンを作る指令を出す視床下部に問題がある場合と
原因を区別して治療を考える場合もあります。