人の、がん治療の場合、
放射線治療や化学療法(抗がん剤)の前に、
歯の治療を先に奨められる場合があります。
治療の副作用が
口の中の環境に出る場合があり、
痛みや苦痛によって、
病気と闘う力を失ってしまうからです。
猫さんの慢性腎臓病の子を診ていると、
飼い主さんにとって、猫さんにとって、
「食べているかどうか」が、
治療が"幸せ"かどうかの
大きな目印になっていることが多いです。
極端な話、
数値がどんなに悪くても
猫さんが食べていれば、
飼い主さんも猫さんも幸せに見えます。
15歳くらいになると、
いわゆる腎臓の数字(BUNやCre)が
軽度に上昇してくる子が出てきます。
SDMAという指標は
BUNやCreよりも早期に(17か月)
慢性腎臓病を見つけてくれます。
仮に2~3年後に慢性腎臓病になると判るなら、
今のうちに歯周病の治療をおすすめします。
動物の歯科治療は、
人間の歯医者さんのように、
削って埋めて・・・という
何度も通うような治療はあまりありませんが、
全身麻酔下で行う事が求められます。
腎臓が悪くなって、
歯が痛そうでごはんも食べられない・・・
麻酔もかけられない。
現実的には、
ステロイドの痛み止めで緩和させる、
という例も多く経験します。
10歳を超えたあたりで歯科検診。
できる限りの麻酔前検査も行って、歯周病治療。
という方法も、
3年後の"食べられる"幸福を保てる手段の一つとして、
有効だなと感じます。
歯のケアを行った後に、口の中の善玉菌を増やすサプリメントや、
歯磨きスナック(おやつ)の利用もお奨めします。
LINE公式アカウントを開設いたしました。
公式アカウントのLINEメッセージ(チャット)機能を使った診療予約も承っています。
こちらからの確認メッセージをもって、ご予約の完了とさせて頂きます。